以前友人から貰った仮面ライダーのサントラを聴いていたら特に
X以降の仮面ライダー系のモチーフテーマは挿入歌のカラオケ系が
多く収録されており、実際に本編を見ていても挿入歌のカラオケが
モチーフテーマとして使用されているのに気付く。
一方で円谷系はヒーローが優勢に戦いを進めている時やピンチに
陥った時のテーマが第2期には使い分けられており、当然これらの
テーマに歌詞がついた挿入歌はない。
面白いのが昭和仮面ライダーには歌詞にライダーの能力が列挙さ
れているライダーアクションをはじめとした○○アクションと走れ
サイクロンをはじめとした歴代のバイクのテーマがあるわけで特に
ライダーアクションは途中からED、後期ではOPに使われV3の
走れハリケーンは後期のEDとして使用されるまでの名曲になって
いる。
円谷作品では逆にライダーアクションのような挿入歌はなくメカ
のテーマでもミラーマンの後期から登場したジャンボフェニックス
のテーマがあるぐらいだが、これについては‘たかだか新登場メカ
なのにテーマが付いた'と否定的な意見が出るぐらいだからメカテー
マも馴染みはない。
しかし充実しているのが円谷ヒーローに必ず登場する防衛チーム
の歌やテーマで、東映作品ではV3の少年ライダー隊の歌やイナズ
マンの少年同盟の歌ぐらい。
むしろ東映作品では敵がショッカーをはじめとした組織的なもの
だけに悪魔のショッカーのような敵組織の歌があって充実している
のに対し円谷ではウルトラマンエースに登場するヤプールやミラー
マンに登場するインベーダー、ジャンボーグAに登場するグロース
星人の歌詞付きの歌はない。
こうしてみるとモチーフテーマをはじめとしたBGMに定評のあ
る円谷作品と、挿入歌に定評のある東映作品という棲み分けができ
るのではないだろうか。