怪奇大作戦ミステリーファイル始まる

 昨日からBSプレミアムで怪奇大作戦ミステリーファイルが始まった。

 怪奇大作戦は68年に円谷プロがウルトラセブンの後番組として制作した大人の
鑑賞に耐えられる名作で30分枠では まとめきれない内容だったのだが、07年に
NHKがセカンドファイルとして制作していた。


 この時は勝呂誉が演じていた熱血隊員・三沢京助を田中直樹、岸田森が演じて
いた事実上の主役・牧史郎を西島秀俊が演じていたのだが今回は三沢を原田
泰造、牧を上川降也が演じている。


 最大の違いはBGMをリメイク職人の福田裕彦が山本直純&玉木宏樹の作った
オリジナルスコアをしっかり活かしてくれている事。


 セカンドファイルではウルトラの冬木透が担当していたのだが、やはり怪奇
大作戦の世界は山本&玉木BGMの方が しっくり来るので福田氏の起用は大成功
だろう。


 とりあえず1話の血の玉を見ていたら捜査のやり方なども昭和と21世紀の違いが
分かるしパソコンによるデータ収集なども旧作の頃では想像もつかない感じになって
いて45年の歳月を感じる事ができる。


 旧作の殺人回路の小道具がコンピューターのCRTディスプレーで、殺人プログ
ラムをパンチカードでコンピューターにセットしていたのだから現在とは隔世の感が
ある。


 1話の内容は不治の病の娘を救うために科学者が・・・・・という死神の子守唄を
髣髴させる内容で、的矢千景所長を演じた原田美枝子が帝都物語にも出演して
いるなど実相寺昭雄監督の流れを汲んでいるようで旧作から見ている私にとっても
嬉しいものだし4話で終わるのが惜しいと思うのだ。

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コメント
 
 
 
科学の進歩は凄い (柴田真紀)
2013-10-11 14:34:15
遅ればせながら、『血の玉』見ました。
野村が「ノム」と呼ばれてませんね。
あと、牧と野村の演技者の年齢差が、約20歳ぐらいあります。
とはいえ、ハンサムでややクール(村井氏が舞台でよく演じていた役柄)の、野村って初めての設定なので、悪くないです。

それと、『セカンドファイル』が再放送されていたので、こちらも見ましたが、PC間のデータを交換するのに使用しているのが、CDだったり、携帯電話が折りたたみ式だったりと、わずか6年でだいぶ変わっています。
そう考えると、『怪奇大作戦』のような作品は、普遍のテーマとして、ウルトラやライダーとは別に、未来永劫続けられていく作品になり得るだろう、と思います。
 
 
 
そうですね (こーじ)
2013-10-11 22:47:43
>柴田真紀様
 セカンドファイルで野村を演じたのはマックスの青山草太でしたから、オリジナルの三枚目からは外れ始めてましたね。

 未来永劫 人間の科学による探究心が終わりがないのに対し、科学を悪用する者も後を絶たないでしょうから それを考えると怪奇大作戦のネタは尽きないでしょうね。

 それを考えた時に怪奇大作戦の企画を作った円谷スタッフの凄さが改めて分かりますね。
 
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