手放しで喜べない暖冬

雪で転倒、都内で７人搬送…大雪の恐れなくなる

　今年の冬は暖冬と言われ実際に福岡の方では日によって日中の最
高気温が13度前後という3月上旬並みの暖かさがあるわけだから
妙に納得するのだが、その一方で日中の最高気温が7～8度という
日もあるのは冬だから当然だ。

　問題なのは3月上旬の気温とは言っても日中の話であって、特に
昼間に暖かい日は晴れているケースが多いので朝晩は放射冷却現象
の影響で朝晩は寒い日が多い。

　つまり1日の気温格差が激しく体が付いて行けなくなり昨年まで
なら、そこまでなかった気温なのに妙に寒く感じる事になりカゼで
も引いたのかと疑ってしまう事になる。

　さらに今年は気温の高い日と低い日が交互に来るので一旦暖かさ
に体が慣れていたら平年並みの寒さでも堪えるわけで、なまじっか
予報などで暖かいと聞いたのに気温が上がらないと余計に寒く感じ
て体調を崩しがちになる。

　暖冬のおかげで今年は積雪がなくありがたい一方で、ただでさえ
晴れの日が多いため空気が乾燥してインフルエンザなどにかかるリ
スクが高くなるし気温格差が拍車をかけるのだろう。

　今週末は北海道が‘最強寒波’の影響で日中の最高気温も－10度
以下という凄まじい寒さに見舞われているし関東などでも千葉や茨
城などを中心に雪が降って積雪しているのに対し、コチラでは今日
など日中の最高気温が7度ぐらいとマシではあるものの前々日まで
に比べると相当に寒く感じてしまう。

　思えば昨年の今頃は大雪が降って10cm近い積雪になって日中の
最高気温も1～2度という日があったのを考えると今年は暖かく贅
沢は言えないわけだが、下手に暖冬だと先述した要素から油断して
体調を崩すリスクもあるので‘暖冬バンザイ’とは素直に喜べない
のだ。