人造人間キカイダー最終回から50年

 今から50年前の今日73年5月5日にOAされたのが人造人間キカイダー
最終回で、ジロー=キカイダーはダーク破壊部隊最後のロボット・白骨
ムササビを倒しハカイダーの脳を光明寺博士に移し替えて復活させ処刑
寸前の光明寺一家を救出するとダークを全滅させる。

 そして光明寺一家はスイスに旅立ち本来ならジローの良心回路を完全
にしようとするのだが、ジローは拒否して精神修業のため光明寺一家が
乗った飛行機が飛び立ったのを見送りながらサイドカーで旅に出るのだ。

 特に東映作品を中心とした等身大ヒーローは悪の組織を滅ぼした後は
旅に出るケースが多いのだが、ロードムービー系のキカイダーは記憶喪
失になって行方不明になっている光明寺博士を探して回り最後に戻って
来るわけだから完全に物語は終わっている。

 光明寺博士が記憶を取り戻したという事はジローの良心回路が完全に
なるという事だが、ジローは良い事のみしか考えない完全なロボットに
はなりたくないという理由で悪の心は持つもののそれに負けないように
するため精神修養の旅に出るのだから‘ロボットが精神修養?’とツッコ
めるわけだ。

 考えてみればジローは人間になる事を望み当然ながら悪い心も持つ
事にもなるので、それに負けないようにとなれば通常の人間でも厳し
いのにと思ったりする。

 それにしてもキカイダーの最終回は最後の戦う場面では‘ぼくらのキ
カイダー‘が流れ、引っ越しの荷造りをしながら光明寺博士にジローが
決意を述べるバックに伴大介自身が歌う‘春くれば’が流れる。

 そして光明寺一家の乗った飛行機を見送りながら、みつ子の思いを
振り切るようにサイドカーで去っていくシーンでは‘どこへ行くのか’が
流れ寂寥感たっぷりの結末でジローを見られなくなる寂しさを感じて
いたのだった。

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