ウルトラマンネクサスのEP19から21にかけて登場するビース
ト・ゴルゴレムは、ネクサスでは初の四つ足歩行タイプである。
四つ足歩行怪獣というのはイメージ的にも重厚感があるわけで
弱ったとはいえウルトラマンが展開したメタフィールドを突破し
脱出する力技を見せたし、重厚=鈍重とは違い別の位相に移動
して半透明になる事も出来るわけだからナイトレーダーやウルト
ラマンにとってタチの悪い相手だろう。
しかも岩石怪獣的な要素を持つので甲殻で覆われており当然な
がらナイトレーダーのストライクバニッシャーも跳ね返すぐらい
頑丈だ。
四つ足歩行怪獣とヒューマノイドタイプのヒーローが戦う場合は
背中を取られると振りほどくぐらいしかないのが定番だが、ゴルゴ
レムの場合は管状の口吻・ゴルゴレムポロセスから火炎弾を発射す
るなど死角が少ないのが特徴だからウルトラマンも苦戦する。
別移送に移動して半透明になるというのは、ウルトラマン最初の
四つ足歩行怪獣として登場した透明怪獣ネロンガへのオマージュだ
ろうか?
ネロンガの場合は普段が透明で目に見えないものの電気を食べる
時だけ姿を現すわけだから本来なら戦いにくいはずだが、ウルトラ
マンと戦う時にはしっかり姿を現していたのは大人の事情だろうか。
ただしゴルゴレムはネロンガのように尻尾で地面を叩いて飛びか
かるという技は使わなかったのだが、これだけの武器を持っていた
ら‘飛びかかり’などは必要ないし特に手負いのネクサスには強敵
だったという事だ。