ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
実在の試合と被せた内容の野球マンガを見なくなった
先日扱った73年10月10日と11日に後楽園球場で行われた
ジャイアンツ―タイガース2連戦だが、実は翌74年にOAされ
た侍ジャイアンツの分身魔球誕生編の舞台になっている。
すなわち番場蛮が新魔球である分身魔球を修得するために
猛練習したものの肝心のキャッチャーである八幡太郎平が捕
れず、分身魔球をキャッチする特訓をしている間に10日のタ
イガース戦に間に合わず田淵幸一から満塁HRを打たれて逆転
負けしてしまう。
翌11日が壮絶な点の取り合いになり10-10で迎えた9回表2
アウト満塁のピンチで田淵を迎えた場面で、ようやく球場に到
着した番場が分身魔球で田淵を打ち取り最終的に引き分けに持
ち込むという展開。
そして10月22日に甲子園で行われた‘勝った方が優勝’という
シーズン最終戦ではライバルのウルフ・チーフに分身魔球を破
られそうになるものの、指を骨折して欠場中の長嶋茂雄からの
電話アドバイスでアンダースローで分身魔球を投げて縦分身に
して打ち取り優勝を決めるというもの。
原作では番場は出場機会がない一方で、この試合展開をトレ
ースする形で紹介しているのだ。
そしてホークスとの日本シリーズの合間に大阪で酔っ払った
ホークスファンの挑発に乗って向かって行こうとしたところを
長嶋に止められ、その後に長嶋から68年9月18日のタイガース
―ジャイアンツ戦で2度の乱闘に加わらなかった長嶋がHRを打
つというエピソードが語られる。
実は68年9月18日の2度の乱闘は最初にジーン・バッキーが王
貞治に向けて投げた危険球から乱闘になりバッキ―と荒川博が
退場になった後、リリーフの権藤が王の頭部にぶつけて再び乱
闘が起きるのだが参加しなかった長嶋がHRを放つという実際の
話になる。
面白い事に巨人の星では花形満が星飛雄馬の大リーグボール
1号を鉄のボールを鉄のバットで打つ特訓の末にHRするのだが、
ホームイン直前にダメージから倒れ這ってホームインするのが
この試合である。
つまりストーリーを楽しみながら実在の試合が語られるわけ
で、最近はこういったマンガやアニメがなくなっている。
もっとも当時はジャイアンツが圧倒的な人気を博していたた
めジャイアンツ戦のエピソードを語ればよかったのかもしれな
いが、最近は地域密着スタイルなどで野球ファンがしっかり分
散しているため作りづらくはなっているのでどちらがいいとは
言えないのだが…
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