新たなる史実が分かる事が多いのに野球界は・・・

 最近BSを中心に歴史検証番組が目立つのだが面白いのは、これ
まで語られて来た史実が意外に多く書き替えられている事。

 昭和の時代に司馬遼太郎らが書いた歴史小説の中で語られている
事が最新の発掘調査などで新たな事実が判明し、これまで語られて
きた戦い方が全く違ったりしている。

 例えば織田信長が今川義元を破った桶狭間の戦いは国盗り物語な
どでは盆地で休息を取っていた今川軍を織田軍が奇襲して勝ったと
いう事が定説になっていたのが今川軍の陣地は桶狭間山という小高
い山の上にあった事や、川中島の戦いで上杉軍が武田軍の鶴翼の陣
を崩した車がかり戦術は語られていた様式ではなく鉄砲隊・弓隊・
槍隊などが入れ替わりながら進撃して行くなど全く違うケースが多
いのだ。

 やはり戦の様子を記した古文書には勝った方に都合のいい書き方
がされていたり、解釈の違いで全く史実とは違っていたりという事
が多い。

 これをスポーツの世界に当て嵌めると以前なら投手は肩を冷やす
といけないという事で夏でも長袖を着て冷房にすら当たらないとい
うのが定説になっていたが、今では投げた直後はむしろ冷やさなけ
ればいけないという事が主流になりアイシングが義務付けられてい
るし‘水を飲んだらバテる’と夏の給水制限も普通だった。

 それでも‘昔は〇〇だったのに’と自分達の成功体験を否定されたく
ないのか、暗に自分達の時代の方が正しい的な発言をするOB達が多
いのには驚く。

 先述した歴史の話でいえば最新の発掘調査で新たな史実が判明す
ると、それまで語られて来た話が否定されるのだが‘司馬遼太郎に悪
い’という意見は出ないし‘ウソを書いて’と批判する意見も当然なが
ら出ない。

 にも拘わらず特に野球界は実績を残したOB達が自分達がやって
きた事こそ全て正しいと盲信し、真逆の事実が科学的データから
発表されても意固地になって信じようとしない者が今でもいる。

 どんな競技でも進化するのだから以前のやり方が否定される事も
多々あるわけだから、頑迷なアマチュア野球の指導者やプロ野球の
OB達はそれを受け入れる度量を持つ必要があるのだが…

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