和田毅の大幅減俸は当然である

ソフトバンク和田、3億円減でサイン=プロ野球・契約更改

 ホークスの和田毅が今日契約更改に臨み、3億円ダウンの1億で
サインをしたようだ。

 今シーズンの和田は3年契約の最終年だったが春のキャンプから
左肩に違和感を覚え1軍の登板が1度もないばかりか、2軍でも僅か
2試合8イニングを投げたのみという事から野球協約の減額制限を
大幅に超える3億もの減額になる。

 これだけ減額されると本来なら不満も出そうなものだが和田自身
‘契約してもらえるだけでもありがたい’と語っているように16年
にMLBから復帰後、3年間でまともに働いたのは昨年の1年のみだか
らMLBでの厳しさを知っている和田にすれば当然のものと受け取っ
ていたのではないか。

 ホークスは契約年俸を実績に関係なく、その年の成績で査定する
ので活躍すれば一気に上がる一方で今年の和田のように働けなけれ
ば限度額を超える減額になるわけだ。

‘選手の実績を全く評価しないのは選手に対する愛がない’と言っ
てFAでジャイアンツに行ったのは今年引退を表明した杉内俊哉だっ
たが、確かに安定を求めるFA選手にすればホークスのシステムは辛
いものがあるだろうし今年ホークスがFAで狙った浅村栄斗や西優輝
らがホークス入りを希望しなかった理由の1つにもなるだろう。

 実際にFA権を取ってMLBに行かない選手や30歳を越えた選手は
安定を求めて複数年契約をしたがる選手が多いのは仕方ない。

 MLB行きは年俸が大幅に上がる可能性がある一方、故障などで
活躍できないと減額どころかリリースされるリスクもあるのだが
ホークスの査定システムがMLBに近い事もありFA選手から敬遠さ
れる事はありえる話。

 どんなシステムでもいい面と悪い面があるのだからホークス式
の査定は安定を求めるFA選手には辛いだろうが、活躍すれば実績
に関係なく年俸が上がる代わりにダメなら一気に下がるといった
本来のプロに相応しいシステムではないかと思うのだ。

 

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