清宮 100号ボールが殿堂入りへ 関係者明言「ぜひとも検討したい」
早稲田実の清宮幸太郎が4日に小牧市民球場で行われた練習試合
の享栄戦で高校通算100号HRを放ったようだが、そのボールが野球
殿堂博物館に展示される可能性があるという記事がスポーツ紙に載
っていた。
清宮という凄い打者がいるからか今年の選抜終了後は毎週のよう
に招待試合で全国を飛び回っている形だし、高校通算HRについての
話題が沸騰し始めているわけで通算100号に達した時にはスポーツ
紙の一面を飾ったわけだ。
ただ清宮が凄い打者ではあるとは思う反面、いくら何でも騒ぎ過
ぎではないかと思うのだ。
そもそもHR数は対戦相手のレベルも絡むし絶対に負けられない公
式戦と勝敗に目くじらを立てない練習試合では全く価値が違うので、
個人的には練習試合のHR数はカウントしても仕方ないと思っている
し特にクリーンアップで主将という立場の清宮にとっては例えHRを
打っても負けた試合よりHRが出なくても勝った試合を喜ばないとい
けないはずだ。
連続KO勝ちを続ける新鋭ボクサーが登場するとファンは称賛する
よりも対戦相手の質を疑うワケで、そこには‘いくら連続KO勝ちを
続けても噛ませ犬相手では意味がない’という不文律があるため最
終的には日本記録が近づくと強敵相手になるのでKO勝ちを続けると
いうのはやりづらくなってくる。
だから本来なら‘いくらHRを打っても対戦相手の質を考慮するべ
き’というスタンスが必要なのだが、最近の日本のマスコミは‘面
白ければ何でもいい’という形で騒ぎ立てているのが現状だ。
いくら練習試合が招待試合という名目になっても甲子園に直結す
る試合ではないのだから、そんな試合でHRを量産しても意味がない。
そういえば早実絡みで話題になったのは秀岳館との招待試合で
リードされて迎えた9回に2アウトランナーなしから2番打者が歩か
され清宮勝負にしてマスコミはブーイングをした事があったが、
しょせん招待試合という名の練習試合は経験を積ませる場で真剣
勝負とは違うという鍛治舎巧監督のメッセージではないだろうか。
マスコミにしてみれば‘例え練習試合とはいえ真剣勝負’という
事を強調する事により、清宮の通算HRの価値を貶めるのを防ぎたい
と考えているのではと穿ってしまう。
記録というのは真剣勝負で作ってこそ意味があるわけで調整に過
ぎない試合での通算記録など何の価値もないと思うのだが…