子育てにも役立つ水戸黄門

　現在BS－TBSで18:00から水戸黄門の11部がOAされている。

　11部といえば東野英治郎版で私もストーリーの内容をしっかり
理解して見ていただけに記憶に残っているストーリーが多々あって、
昨日OAされた5話・黄門様を叱った娘ではゲストの森昌子演じる
娘から米俵に腰かけた黄門様が天秤棒で叩かれる話だった。

　黄門様一行が子だくさんの貧乏農家で休憩していた時に むしろで
覆っていた米俵に気付かずに座っていたところ激昂した娘から‘百
姓が命を込めて作った大事な米に腰を下ろすとは、例え殿様でも許
しません’と天秤棒で叩かれるわけだ。

　このネタは水戸黄門では何作かに1回は使われているから有名で
はあるものの、偉い人が一般庶民から叩かれるなど作り話ではある
だろうが印象深い。

　実は我が家でも息子達が小さい時に米袋に腰を下ろしたのを見て
‘食べ物の上に腰かけるとは何事か！’と怒鳴りつけながら問答無用
で尻を5発ばかり蹴りを入れた事があるが、これなど完全に水戸黄
門から学んだネタだし絶対にやってはいけないと体に沁み込ませた
わけである。

　ちなみに昨日のOA時に何度か私に尻を蹴られた次男がいたので
黄門様が天秤棒で叩かれるシーンを見せて‘見てみぃ、昔オマエが
尻を蹴られたのはこういう事じゃ'と言ってやったし、次男も覚えて
いたようで妙に納得しており格好の‘食べ物を粗末にするなかれ’
という教材でもある。

　水戸黄門には先述した米俵にうっかり腰を下ろして農家の娘から
棒で叩かれる話をはじめ、ケチ比べなどためになる話が何度も使わ
れているので意外に覚えていてネタ話として以後も役立つ話がけっ
こうある。

　この叩かれる黄門様も東野英治郎や西村晃ならサマになるのだが
石坂浩二や里美浩太朗ら二枚目俳優が演じても今ひとつなのだから、
水戸黄門の人気低迷も そういう所から来ていたのかもしれない。