初めての高校受験

　79年の今日は私が最初の高校受験をした日である。
私立のいわゆる滑り止めだ。
　前日初めて行われた別大マラソンのTV中継を見れずにラジ
オでガマンさせられ前夜は21:00前には寝て入試に備えた。
　12月13日に書いた通り内申書の成績は3が最高で２つしか
なく美術の１以外は２ばかり。だから内申書勝負になったら
勝ち目はない、いかに本試験でしっかり点を取るかが最大の
テーマだった。
　一応私立は滑り止めというヤツだったが、実際は両親から
いつも‘ウチは家計が厳しいので私立には行かせられないか
ら公立に行けなかったら中卒で床屋に弟子入りさせる’と
口癖のように言われていたのだ。
　だから滑り止めというより腕試しであったのだ。
　学校に集まり先生の引率で電車で志望校に向う。
　到着してのスケジュールは国語、社会、数学を終わって昼食
を取り、昼からは理科と英語だった。
　昼食は学食でうどんとカレーライスがあったのだが、腹が減っ
ていたので両方食べようと思いまずカレーライスを注文する。
カレーの皿は灰皿のように真ん中が凹んでいるので思ったよりも
量が多い、しかし食べ盛りの時代でカレーだけでは足りないので
うどんも食べようとしたらうどんは売り切れ。仕方なくカレーを
お代わりした、最初の1杯は試験で緊張して空腹だった事もあり
凄く美味しく感じたが2杯目は微妙な感じ。
　食欲はあるのだが味が‘ンッ’という感じなのだ。
　得意の社会は学校や塾の先生の指摘通り地理の問題が半分近く
出ており対策はバッチリだった。問題の数学や理科も思ったより
できた感じだったので終わった瞬間に‘大丈夫’と思った。
　予感は幸いにも的中、1週間後にしっかり合格通知が来て先生方
から散々脅されていた公立の入試もしっかり自信を持って臨める
ようになったのだ。
　そういう意味では99％合格しても行く事はなかったが、やはり
受験してよかったと思った。