サンウルブズ 歴史的1勝、8戦目で歓喜 秩父宮で激戦制した
今シーズンからスーパーラグビーに参入した日本のサンウルブス
が今日アルゼンチンのジャガーズと秩父宮ラグビー場で対戦し、
36-28で勝って8試合目にして悲願の初勝利を上げた。
5分に幸先よくPGで先制したものの直後のキックオフから攻め込
まれて逆転Tを上げられると、更に10分にもTを許して3-10という
苦しい展開。
20分に一旦T&Cで同点に追い付き32分にはPGで勝ち越したが
34分には逆転Tを許すと終了間際にもPGを決められ13-18で
前半終了。
後半に入ると46分にPGで追い上げるものの直後にインターセプト
から独走されT&Cで9点差に広げられる。
それでも56分にT&Cで2点差にすると66分にPGで逆転し68分に
PGで26-28になるものの71分にPGで29-28として、終了間際
には相手ゴール前のスクラムから立川が飛び込むT&Cで7点を追加
し直後にノーサイド。
試合内容を見ると得点した直後に失点するという決して褒めら
れたものではないが、最後まで諦めずに攻め続けジャガーズが最
も得意とするスクラムで反則を誘うなど安定したスクラムが勝因
でもあった。
サンウルブズ同様 今シーズンから参入し1勝しかしていないと
はいえジャガーズは実質昨年のW杯4位のアルゼンチン代表だから
コンビネーションなども寄せ集めチーム的なサンウルブズよりも
1日の長があるし、何より前の試合で敵地ではあったがチーターズ
から17-92で惨敗した直後だけにどれだけ立て直せるかという
のが課題だった。
個人的には番狂わせが難しいラグビーだから準備期間をそれな
りに取れるW杯でも6大会ぶりにようやく勝てたのだから、ろくな
準備ができないまま臨んだ参戦初年度は勝ちは望めないのではと
思っていたので8戦目での勝利は予想外で嬉しいものだった。
先述したように格上のチームばかりを相手に準備期間が短い
まま初参戦で勝てるほど甘くないというのは納得していても、
やはり負けが込むと世間の風当たりは強くなるし実際エディ・
ジョーンズ元HCからは辛口の批判を浴びるなどムードは悪くな
るので勝利こそが最高の良薬となるわけだ。
この1勝で全敗は免れたのだから、これからの残り試合は
伸び伸びと戦って欲しい。
それにしても歴史的な勝利が日本ラグビーの聖地・秩父宮
で上げられたというのも本当に嬉しいものだった。