井上尚弥とフジTVのコラボに ついて

井上、フジテレビ21年ぶりゴールデン生中継/BOX(サンケイスポーツ) - goo ニュース

 先日のスポーツ紙にアマ7冠で日本Lフライ級5位の井上尚弥がプロ入り3戦
目で日本1位の佐野友樹と対戦し、その試合をフジTV系列でゴールデンタイム
に生中継するという記事が載っていた。


 フジTVといえば かつては矢尾板貞夫・ファイティング原田・輪島功一などの
試合をTV中継をしていた局だったのだが、92年11月に渡辺雄二がヘナロ・
エルナンデスに挑戦した試合を最後にゴールデンタイムの中継から撤退し夕方や
深夜OAで地方によってはOAなしという状況になっていたし世界戦も07年の相澤
国之vsアレクサンドル・ムニョス戦を最後に世界戦すらもOAしてないのだ。


 考えてみれば この頃からK-1ブームが起き、試合ぶりも派手という事からK-1の
方に重点を置いたシフトにしていたという事だろう。


 ところがご存知のように ここに来てK-1だけでなくPRIDEなどフジTVが力を入れ
ていた格闘技が没落したのに対してアマチュアボクシングがロンドン五輪で村田
亮太が金メダル、清水聡が銅メダルを獲得し、プロでも西岡利晃がアメリカに乗り
込んでノニト・ドネアとのスーパーファイトを実現させるなど上げ潮ムードになって
いるというのにも目を付けたのではないかと思う。


 その証拠に東洋大の職員という安定した職業に就いている金メダリストの村田を
フジTVに就職させてプロデビューを画策しているし、デビュー戦からTBSがOAして
いたアマ7冠の井上の試合をゴールデンでOAするというのだから本気なのだろう。


 最近のTBSのボクシング中継は94年の薬師寺vs辰吉戦で味をしめたのか00年
の畑山隆則vs坂本博之戦や08&09年の内藤大助絡みの日本人対決には熱心
だが、海外のビッグネーム相手は無視する傾向があるのでTBSが井上を最短
キャリアで世界王者に仕立て上げ そのタイトルを日本人ライバル対決という形で
煽る可能性が高かった。


 これはK-1中継で魔沙斗の活躍ありきという感じのTBSのスタイルが分かるの
だが、フジの場合は佐竹雅昭や武蔵が勝てなくても海外勢同士の試合でもゴール
デンでしっかりとOAしていたのを考えると井上や村田が海外の強豪選手とグロー
ブを交える試合をOAするのではないかと思う。


 日本のボクシングは現在WOWOWが世界のビッグマッチをカバーしてくれて
いるのに対し地上波は日本人選手が絡まないと興味が無いという感じだった。


 そんな中でフジはK-1とはいえ日本人が絡まない試合を数多くOAしていたので、
少なくとも井上の試合をTBSがOAするよりもいいのではないかと思うのだ。


 

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