設定ではあった武器が実際には使われなかった話

　ゴジラ対ガイガンに登場したガイガンは両手がカマで腹部に回転
ノコギリが内蔵されているという凄いデザインだったが、これら2
つの武器以外に額の辺りから光線を発射するという設定だったもの
のガイガンが登場した2つの作品では使われずじまいに終わった。

　このようにパンフレットや説明書などに記されながら、劇中で
1度も使われなかった武器がある。

　ゴジラ系で昭和メカゴジラは全身が武器という感じで目から発射
するスペースビームなどと並び、鼻からの火炎放射という武器まで
載っていたのだが劇中では使われずじまい。

　昭和仮面ライダーでも強固な鎖でも噛み砕くクラッシャーという
噛み付き技があり原作では使われていたのだがTV版では最後まで
使われずじまいだったし、V3のホッパーを口に撃ち込んで開かせ
口を裂くという技がマンガ版で見られたがこれまた劇中では使用さ
れなかった。

　劇中での使用武器と設定での使用武器が違う典型がミラーマンで
シルバークロスはクロスした両手から発射されると小学館の学習雑
誌には載っていたのに実際には全く違ったし‘額の星型マークから
十字スター光線を発射'というのも実際には使用されずに終わった。

　また主題歌の2番に登場するミラーリングや3番に登場するミラー
シュートというのも劇中では呼称されず、放映後に出版された雑誌に
‘ジャンプしながら撃つミラーナイフをミラーシュート’‘切断技の
スライサーH&Vをミラーリング'と取って付けたような説明が載って
いたのを思い出す。

　予算などの関係もあるので何事も設定通りにできないという事が、
今となっては実感できるものである。