日本人ボクサー鬼門のタイ かつてはルール逸脱した“地元の利”も
8月7日にWBOバンタム級1位の赤穂亮がタイで2位のプンルアン・
ソーシンユー相手に決定戦を行う。
対戦相手のプンルアンは12年に決定戦に出場しWBOバンタム級
タイトルを獲得したものの13年3月に初防衛に失敗すると、昨年
7月に某一家の3号に挑戦したが左ボディで悶絶し7Rストップ負け
しているのを見ると世界的にはパンチがないといわれる3号の
ボディブローで悶絶したのを見ると勝てない相手ではない。
ただし この試合が日本開催なら ほぼ鉄板で赤穂の勝ちと予想
できるのだが、タイでの開催のため先行きが不透明なのだ。
日本人選手がタイでの暫定戦以外の世界戦では1分18敗という
惨状で、13年5月には5ヶ月前の大晦日に赤穂の挑戦を受けて判定で
完勝した佐藤洋太もタイでの暑さにやられ一方的に打ちまくら
れてストップ負けを喫してタイトルを失っている。
更に先日など試合会場がバンコク近郊のラチャブリ体育館に
決まったとはいうものの屋内なのか屋外なのかも判明しないと
いう状況が伝えられ、早くも不穏な雰囲気が漂っている感じで
前途多難を思わせる。
ただしタイでの試合では一昨年8月に江藤光喜が暫定王座とは
いえ3-0の判定勝ちでタイトルを奪取しているし、10年5月には
久高寛之がWBCフライ級1位のパノムルンレックに8Rで逆転KO勝ち
しているのだから自分のペースで実力を全開できれば回りが騒ぐ
ほどの事はないのかもしれない。
普通に考えれば世界的にパンチがないに等しい3号のボディブ
ローに沈んだプンルアンならば、パンチ力に絶対に自信を持つ
赤穂が勝つ可能性は十分にある。
ファイティング原田以来の‘呪い’が8月7日に解けるのか、
15年8月7日が日本ボクシングの歴史的な日になる事を祈りたい。