【大相撲夏場所】遠藤が3連敗、左膝完治せずに臨む試練の夏(産経新聞) - goo ニュース
大相撲夏場所も始まって今日で3日を過ぎ横綱の白鵬が初日に逸
ノ城から敗れて優勝争いという点では面白味が出たと思われたが、
3日目に琴奨菊と豪栄道が1敗するなど大したハンデにもなって
ない感じである。
残念なのは先場所 左膝の大ケガで途中休場した前頭9枚目の遠藤
が、危惧された通り今日も旭秀鵬の突っ張りの前にいいところなく
敗れて初日から3連敗を喫している事だ。
本人は大丈夫と言っているが2日目も高安相手に立ち合いで踏み
込み押し込むものの、こらえられると劣勢になり左膝の踏ん張りも
利かずに土俵を割る内容では強がりにしか見えないし下手すれば投
げられた時などに再び大ケガを誘発しかねない。
仮に今場所を休場すると十両に陥落といわれていたので無理して
間に合わせた感が強く、とてもじゃないが幕内で相撲を取るコンディ
ションではなさそうだ。
日本人は‘ケガをおして頑張る'という悲壮感溢れる姿を‘根性が
ある’と喜んだりする傾向が強く、こういう遠藤の姿を絶賛する傾
向が強いのだが決していいものではない。
それを代表しているのが01年夏場所の貴乃花-武蔵丸戦で当時の
小泉純一郎首相が絶賛した一番の後、貴乃花は休場続きで結果的に
引退の引き金にもなっているのだから決してマネしていいものでは
ないだろう。
貴乃花の場合は横綱という責任感にケガをしたのが14日目で翌日
の決定戦も含めて2番取ったのみだから何とかなったのに対し、遠藤
の場合15日間フルに出場する事になるのでケガ再発のリスクは高い。
とりあえず日本人力士の現状では大関以上を狙えるのは遠藤ぐら
いなので一番怖いのは無理をして傷を悪化させ膝の痛みを慢性化さ
せてしまう事だから、仮に十両に落ちても万全のコンディションで
来場所に臨んだ方がいいと思うのだが・・・