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バンクーバー五輪11日目:日の丸飛行体 表彰台に届かず
日本は5位、オーストリア連覇=ラージヒル団体〔五輪・ジャンプ〕(時事通信) - goo ニュース
今朝ウィスラーで行われたジャンプLHの団体戦で伊東大貴・竹内択・栃本
翔平・葛西紀明のメンバーで臨んだ日本は5位に終わった。
07・09年の世界選手権で2大会連続3位に入った団体戦は個人的にもメダ
ルが狙えると思っていただけに残念だが、参加12か国中6番スタートという
事でランキングは7位という事を考えるとスロベニアやポーランドより上の
5位に入ったのは健闘と言えるかもしれない。
やはり2年に1度の世界選手権と4年に1度の五輪では、各国の意気込み
からして違うという事を痛感しW杯ランキングはウソをつかないというのが
よく分かる。
試合前からエースの4番手・葛西と準エースの伊東は何とか戦えると思って
いたが、栃本はともかく実績の乏しい竹内のできが問題だと思っていた。
岡部孝信は今シーズン不調ながら、そのために召集されたと思っていた
ので出場できないという事は調子が上がらなかったのだろう。
1回目で日本は心配された竹内と栃本もK点越えのジャンプ、更に2回目も
全員飛距離を伸ばし葛西にいたっては140mを飛んだのだ。
合計8回で125m以上が4、130m台が3、140m台が1で失敗ジャンプと言わ
れるのはない。
ところが3位に入ったノルウェーは125m以上は3でK点を越えなかった
ジャンプが1つあるものの、日本同様130m台が3ではあるが140m近く
飛んだのが 2つなのに対し日本は130m台前半ばかりというのが表彰台と
5位の差なのか?
長野五輪の前年97トロンハイム世界選手権では日本はフィンランドに敗れ
て 2位だったが、フィンランドがK点越えジャンプを8本揃えたのに対し日本は
K点に届かなかったジャンプが2本。
そのときに
‘団体戦で勝つにはK点を越えない失敗ジャンプが許されるのは
2本までだが、8本全部K点越えするとは・・・・’と当時の解説者が言って
いたのを思い出す。
因みにトリノに続く金を取ったオーストリアは130m台前半が1、後半が4で
140m台は3本もあるのだからレベルの高さが長野の頃とは桁違いになって
いるのが分かる。
つまり岡部が出てもメダルは難しかったという事だろう。
正直07・09の世界選手権で3位に入った日本だが、いずれもライバルの
失敗ジャンプのおかげで・・・・という要素もあったのは事実。
ただし五輪では そういう失敗は基本的に計算に入れてはいけないから、
ここまでの飛距離を比較すれば葛西以外はW杯で実績のない日本がポーラ
ンドやスロベニア、チェコに勝って5位に入ったという事は評価すべきだろう。
いつまでも岡部や葛西らに頼っていては未来はないと思うのだから。
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昨年の世界選手権の時は、岡部孝信が絶好調だった為、一発が期待できる駒が、葛西と合わせて2つあった事が大きかったのですが、今回は葛西一人に頼らざるを得なかった事が、昨年との差になってしまった感じ。
彼ら「長野世代」と伊東大貴までの年代の間に'90年代後半に北海道経済の不調(拓銀の破綻、雪印の不祥事など)による「失われた世代」という断層が出来てしまっている事がなんとも痛いですね。栃本、竹内あたりが今後どれ位成長するかにもよりますが、岡部はともかく、葛西にはまだ2、3年頼る事になりそうな気がしますね。
確かにポスト長野世代と言われた吉岡・仲村・渡瀬や、ソルトレイクシティに抜擢された山田大起らが
全く伸びませんでしたからね。
やはり冬の競技は経済力の勝負でもありますから、
貧乏自慢にしかならない日本が勝つのは難しいですね。