高木美帆、スピードスケート女王に

高木美帆、日本人初の総合優勝 スピード世界選手権

 3月10日からオランダのアムステルダムで開催されていたスピード
スケートの世界選手権で高木美帆が初優勝を飾った。

 この大会は1000を除いた4種目合計で優勝を争うので、日本人選手
が得意な短距離だけでは勝てないため橋本聖子をはじめとしたオール
ラウンダーのための大会だ。

 という事で中長距離王国のオランダが強いのに対し、日本はこれ
まで橋本聖子や田畑真紀らが表彰台に上るものの優勝というのは難
しい状態で高木美帆も昨年500と3000の2種目を行う初日は1位で
折り返したが2日目に逆転され優勝を逃していた。

 今回の会場は屋外スタジアムだから基本的に最近は屋内リンクに
慣れている日本人選手には決して有利ではないし、ましてやオラン
ダ勢のホームなので優勝するには相当な力がないと厳しい。

 初日は500で1位になると3000では2位になり総合1位通過したの
に対し最大のライバルであるイレイン・ブストが500を9位、3000
で1位の総合2位で終えた。

 2日目は1500と5000だが高木は両種目ともブストと同走になり
得意の1500では1位でブスト相手に11秒の差を付けると、最終の
5000でもブストに何とか食らい付き3秒差でゴールの4位に踏み止
まって総合優勝を決めた。

 1928年のアムステルダム五輪のメインスタジアムで2万5千の大
観衆を集めて行われたた伝統ある大会で勝ったのだから素晴らしい
快挙で、8年前のバンクーバーでデビューしたもののパッとせずに
4年前のソチでは代表入りすら逃した高木が見事な成長を見せつけ
た事になる。

 もっとも女子の場合は橋本聖子のようなオールラウンダーや田畑
真紀に上原三枝ら中・長距離系の選手が活躍していたのに対し、男
子の場合は清水宏保をはじめ500を主戦場とした選手がメインだった
ので総合で勝負する大会は厳しいものがあるのだが小田卓朗が1500
で5位に入っているのだから1500あたりの強化を本格的にやれば十分
世界と戦えるようになるのではと思うのだった。
 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
類い希なる運動能力の持ち主だね (テコンドーを五輪から除外しろ!!)
2018-03-11 23:23:58
髙木の快挙を他競技で例えると、陸上だと十種競技&七種競技、体操だと個人総合、アルペンスキーだとスーパー複合、ノルディックスキーだと複合を優勝するのに匹敵する偉大な快挙だね。

髙木は中学生の頃まではサッカーをやっていてナショナルトレセンにも選ばれたことがあるぐらいだから、おそらく国内の全ての競技を通じて最も運動能力が高い女性アスリートだろうね。

上手くすれば、女性版「エリック・ハイデン」になれる可能性も秘めていると思う。
 
 
 
そうなのですが (こーじ)
2018-03-12 22:08:11
>テコンドーを五輪から除外しろ!様
 それだけの快挙だけでなく織田幹夫が日本人初の金メダルを取った会場での大会なのですが、マスゴミの扱いは当日こそトップで扱い1500の映像は流れたもののスポーツ紙は貴ノ岩やプロ野球のプレシーズンゲームにパラリンピックですからね。

 全く尊敬の念がない事甚だしいですよ。

 
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