田中3きょうだいが五輪切符=鶴見らは2大会連続―体操NHK杯(時事通信) - goo ニュース
昨日から代々木第一体育館で行われていたロンドン五輪体操日本代表を
選考する体操のNHK杯で代表選手5人づつが決まった。
女子は北京五輪の代表だった美濃部ゆう・鶴見虹子・新竹優子に3位に
入った寺本明日香と優勝した田中理恵が選出され、男子は既に決まっていた
内村航平にNHK杯で優勝した田中和仁と床で好成績を挙げた山室光史と加藤
凌平に種目別の鉄棒で全日本選手権と昨日の2回1位になっていた田中佑典が
選ばれた。
女子は団体メダルが、男子は団体金メダルが最大の目標になる。
現在の体操はオールラウンダーよるも種目別のスペシャリストが有利になる
傾向が強く、実際 団体戦と種目別はスペシャリストを揃える方がメダル量産が
しやすいため団体戦の中国などは個人総合を あえて諦める感じになっている
ので内村航平の個人総合の金は ほぼ確実だといわれている。
日本は伝統的にオールラウンダーを育成する事に拘っているしローマから
モントリオール五輪まで5大会連続で団体金メダルを獲得している伝統から団体
戦の金に対する拘りがある。
スペシャリストばかりを集めるというのは世界的に体操を広げるという体操
連盟の狙いからは理解できるので仕方ないが、そういう流れの中で あえて団体
で金を取るにはメンバー選考に戦略が必要になる。
前年に東京で行われた世界選手権で日本は床と鉄棒の得点で中国を下回った
ため金を逃したので、今回は床と鉄棒のスペシャリスト枠を作っての選考会に
なったわけだ。
考えてみれば順当に行けば決勝でのローテは最初に床で最後に鉄棒となる
ので、ここで差を付けられると大変だから重要になるのは間違いない。
個人的に注目しているのが鉄棒枠で選ばれた田中佑典。
前年の世界選手権では団体決勝で落下するミスを犯しているので、その経験
を生かしてリベンジできるかどうか。
内村が‘誰が選ばれても勝てるレベル’と記者会見で語っているように山室と
田中和仁が内村をフォローできるかが団体金奪回のカギになるだろう。