ピークはグループステージだった?


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https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/sponichi-spngoo-20210806-0217

 昨日埼玉スタジアム2002で行われた東京五輪男子サッカー3位
決定戦で、五輪代表チームはメキシコに1-3で敗れ8年前の12ロ
ンドンに続き4位に終わった。

 今から53年前の68メキシコ五輪では日本がメキシコ相手の3位
決定戦で釜本邦茂の2ゴールで2-0で勝ったわけだが、昨日の試
合も53年前に倣ったかセカンドユニの白を着用して臨んだものの
完敗で53年越しの雪辱を味合わされる事になった。

 正直言って3位決定戦は望む両チームのモチベーションが明暗を
分けるのだが金メダルを望んでいたメキシコに対し、どんな色で
もメダルが取れればというのが日本だと思ったのだが既に疲労か
ら選手達の動きが鈍く先制されたらマズいと思っていたら案の定
だった。

 基本的に地力が互角及び格上チームに対し2連勝というのは難
しいので、グループステージで勝っているという事は自信には
なっているだろうが分析され尽くしている要素もあったので少
しばかり嫌な予感がしていたのも事実。

 つまりグループステージ2戦目で戦った時に、勝利の代償として
相手に手の内を全てさらけ出していた事になる。

 ご存じのように今大会の日本は南アフリカ・メキシコ・フランス
という強豪ひしめき合うグループに入り死の組’という評価のリーグ
戦を3連勝でクリアしたのだが、今にして思うとメキシコ戦とフラ
ンス戦にピークが来てしまった感が強い。

 南アフリカに手こずりながら1-0で勝った後にフランスに大勝
したメキシコに前半早々と2点を取るという最高の展開で勝ち、ほ
ぼ突破を決めるとフランスにも4点を取って3連勝でグループA1位
を決めたのだからメキシコ戦やフランス戦の様子を見ると強さが
際立っていた。

 本当に強いチームは準々決勝から準決勝にピークを持って来る
のだから、むしろグループステージ3連勝というのは日本の実力を
考えると出来すぎだったわけでトーナメントに入ってからペース
ダウンするのではという危惧があった。

 だから準々決勝でニュージーランドに勝てずPK戦の末に勝ち上
がるという形になった時に、早々と得点し主力メンバーを休ませ
るといった手も使えなくなったわけだ。

 86W杯メキシコ大会のデンマークが3連勝でグループステージ
を突破したものの決勝トーナメント初戦でスペインに完敗した
ように、グループステージが絶好調だとトーナメントに入ると
チームがペースダウンしてしまう傾向がある。

 8年前は初戦のスペインが最も強いと言われていたのでスペイ
ンに勝った後はモロッコ、ホンジュラスとの対戦を考えると、
メンバーを入れ替えながら戦う事が可能だったのだが それでも
選手が中2日の厳しい日程に疲弊するのは当たり前。

 その対策として登録メンバー全員を使うターンオーバー制を
敷くなどの事を考慮する必要があるだろう。

 それでも3位決定戦を含めて強豪達と6試合を戦うというのは
貴重な体験なのだから、将来への大いなる糧になると思うのだ。

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