ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
飯島敏宏や実相寺昭雄の力量が分かるEP
帰ってきたウルトラマンは第2期ウルトラ最初の作品で、内容的
にはTBSの橋本洋二プロデューサーが最初から関わったウルトラで
ある。
橋本氏はウルトラセブンの途中から加わったプロデューサーで
テーマ主義を掲げリアルなシリアス路線を推したたため第1期の
メインライターだった金城哲夫とは合わなかった一方、上原正三
や市川森一に佐々木守らとは相性が良く帰ってきたウルトラマン
は本格的な橋本イズムによる作品だったので今にして思うと子供
心に第1期との違和感がかなりあったのだ。
それは第1クールでのウルトラマンの力を得た郷秀樹と他の隊
員達や、MATと参謀&長官ら上層部との対立が度々描かれるなど
のシーンで現実感満点だった。
ただしシリアス過ぎるともいえる路線は当然のように視聴者の
中心である子供達には不評だったようで、当初の視聴率は今ひと
つだったため2クール目に市川森一が参入し強敵である宇宙怪獣
の襲来にウルトラセブンを登場させ新アイテム・ウルトラブレス
レットの投入など娯楽路線に切り換え始めた。
これらのテコ入れで視聴率は上昇し始めた一方で3クール目に
入ると第1期の監督だった実相寺昭雄によるバリケーン編や、飯
島敏宏=千束北男によるキングマイマイ編が制作される。
特にキングマイマイ編は11月の傑作選と言われる‘天使と悪魔
の間に’と‘怪獣使いと少年’という、問題作の間に位置するわけで
シリアス路線の中でのユーモア回になっている。
これはバリケーン編もユーモア回になっておりシリアスになり
がちな既存のライター達の路線と違っており、スイカの塩のよう
なユーモア回を入れる事によりシリアス路線を引き立たせる事に
なったわけだ。
悲劇を書くより喜劇を書く方が難しいと言われるが、こういう
ユーモア回を担当できる実相寺昭雄や飯島敏宏らの凄さが分かる。
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