2Rで取ったタイトルを2Rで手放した小林光二

 今から40年前の今日84年4月9日に後楽園ホールで行われたWBC
フライ級タイトルマッチで、王者の小林光二は1位ガブリエル・ベ
ルナルに2RでKOされ1月にフランク・セデニョを2Rで倒して奪取し
たタイトルを2Rで失う事になった。

 挑戦者のベルナルは小林と同じサウスポーで36勝23KO8敗という
強打を誇るのだが11cmの身長差を生かして距離を取り、強打を翻弄
すれば大丈夫ではというのが楽観的な予想だった。

 実際1R目は様子見もあるが小林が上手く距離を保って意外に伸び
るベルナルのパンチを避けながら終わり、実際ジャッジ2人が10ー9
もう1人が10ー10と小林が有利なスタートとなった。

 ところが2Rに入るとベルナルの左クロスがヒットすると一気にベ
ルナルのペースになって連打を浴びると最後は左で小林がダウンし、
何とか立ち上がるもコーナーに詰まって出した左ストレートをかわ
しざまに放った右フックで顔面からダイブするような2度目のダウン
で立ち上がれず初防衛に失敗。

 以前も記したようにWBCフライ級王者はこの時期5人続けて初防衛
に失敗しており、小林も6人目の初防衛のジンクスに嵌った事になる。

 それにしてもタイトルを奪取した初防衛戦では1Rを王者に取られた
ものの2Rに左ストレートがヒットしたのを皮切りに4度のダウンを奪
って2RKOしたのだが、今回は逆に1Rを取ったものの2Rに左クロスを
浴びてから倒されたわけで82日でタイトルを失う事に。

 強打を誇るベルナルは長期政権を期待されたがアントワンヌ・モン
テロ相手の初防衛に成功し‘初防衛戦のジンクス’は崩したものの、2度
目の防衛戦でタイのソット・チタラダに敗れて意外な短命王者に終わ
りソットが6度防衛する長期政権を築くのだった。

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