ウルトラマンネクサスのEP21でウルトラマンに変身する姫矢
准は、ゴルゴレムを倒し変身を解いた後に地球防衛組織・TLTの
ホワイトスイーパーから捕獲される。
TLTが姫矢を捕獲した最大の理由は松永管理官がウルトラマン
の力の分析や、それらをどうやって得たかという事を探ろうとい
う事からのようで側頭葉に電気刺激を与えて記憶をフラッシュ
バックさせてスキャニングするというもの。
ところが本来ならストーンフリューゲルを召還して逃げようと
思えば逃げれたはずの姫矢が、敢えて逃げようとしなかったよう
に見える。
実際に姫矢はホログラフィ状態で実験室に現れた吉良沢から
‘逃げようと思えば逃げられたのに’と問われるシーンがあり、
それに対して‘オレも自分が得た光の意味を知りたいから’と
答えるのが印象的だ。
つまり姫矢自身もウルトラマンの光が来た意味を知りたいと
この時点で思っていたという事になる。
そもそも変身能力のある者の能力や理由を防衛組織が検査す
るという事自体がウルトラを始めとしたヒーロー作品では異例
なもので、変身する者が防衛チームに所属してないという要素
があるからこそのストーリーだろう。
現実的に考えればウルトラマンのような超人ヒーローが都合
よく必ず現れてくれる保証はないのだから防衛組織として超人
ヒーローと同等の力を得ようとするのは当たり前で、それゆえ
の組織の暴走というのはメインライターの長谷川圭一氏が同じ
くメインライターを務めたウルトラマンダイナの人造ウルトラ
マン=テラノイドにアスカの生体エネルギーを注入しようとす
るシーンを思い出す。
とりあえずEP21での姫矢捕獲からビースト振動派照射による
ウルトラマンの光を解明しようとするシーンは、ダイナのテラ
ノイド編のハード版という事になるのだろう。