今日11月3日は文化の日ではあるが63年前の11月3日は
最初にゴジラが公開された日でもあり、ゴジラの日という事に
もなっているのでゴジラは日本文化を代表するものだろう。
それを実感したのは10月30日にBSプレミアムで久しぶり
にギャレス・エドワーズ版GODZILLAがOAされたのを見た
ものの妙に物足りなさを感じてしまったわけで、考えてみる
とシン・ゴジラを見ていたからという事を思い出した。
つまりギャレス・エドワーズ版GODZILLAを見た時は04年の
ファイナルウォーズ以来のゴジラだった事から妙に嬉しかったの
だが、何度も見るうちに98年に公開されたローランド・エメリッヒ
版よりは断然よかったものの今ひとつ感を拭えなかった。
そして昨年シン・ゴジラを見た時に‘これぞ正統派のゴジラ’と
実感したわけだ。
ローランド・エメリッヒといえばインデペンデンス・デイの監督
だからSFパニックものは得意だろうと期待していたのだが、ゴジ
ラを単なる巨大生物として扱っており生物だからこそ戦闘機のミサ
イルで倒されてしまうなどガッカリ感に支配された。
一方エドワーズ版は畏怖するものという位置付けにはなっている
ものの、ゴジラが戦う2体のムートーの方が人類に対する脅威とい
う位置付けになっているからゴジラの影が薄いのだ。
それらの後で見たシン・ゴジラはゴジラを荒ぶる神という形で表
現しているので我々が最も見たかったゴジラだったというのが分か
る。
考えてみればイギリス文化の香り漂うサンダーバードはアメリカ
が作った実写版が今ひとつだったのと同様、ゴジラは日本の文化を
象徴しているわけだからハリウッドが莫大な予算をつぎ込んでゴジ
ラを作っても日本が作るゴジラには敵わないのではないかと思うの
である。