佐藤洋太もタイでのジンクスを破れず

佐藤が防衛失敗=日本勢、タイでまた勝てず―WBC・Sフライ級(時事通信) - goo ニュース

 今日タイで行われたWBC:Sフライ級タイトルマッチで王者の佐藤洋太は
挑戦者のシーサケット・ソールンビサイに8RでTKO負けし3度目の防衛に失敗
すると共に、63年にファイティング原田がタイでの防衛に失敗して以来 日本
ボクサーの連敗記録を止める事ができなかった。


 試合はBSジャパンで1時間枠のディレー中継だったので試合前に挑戦者を
現WBC:フライ級王者の八重樫東がKOした時の映像が3R近くにわたって
流され
たりタイ特有の選手紹介と同時に国家吹奏が行われているまでOAされて
いた
から‘判定ではないな’と予想が付いた。

 試合前の予想では‘ポイントを取るのが巧い佐藤が敵地とはいえ判定でも勝てる
だろうし、上手くいけば終盤のストップ勝ちも’だった。

 逆に言えば負けるならラッキーパンチをもらって倒されるか接近戦を挑むシー
サケットの頭で負傷して負傷判定で負けというパターンだったので、
OA時間が
フルラウンド分ないのを知って多少嫌な予感がした。


 実際 試合が始まるとスイッチするタイプとはいえ最初からサウスポーで接近
戦を挑んできた挑戦者を得意の足で捌くどころか押し負けている感じ。


 2R以降はロープやコーナーに詰められるシーンが目立ち始め自らの距離が
取れないのが分かるし時折カウンターを打ち込んでも倍以上の手数で攻め込まれ
4Rにはボディが効いたのかガードが下がり顔面にも被弾してピンチ。


 とはいえ4R終了後の公開採点では35-40が1人いたものの37-39が2人
だった
ので1Rは佐藤のポイントになっているのならジャッジは公平だと一安心。

 5Rに入ると佐藤が自ら接近戦に応じコーナーに追い込まれるもののワン・ツーが
何度もヒットし始め挑戦者の手数も減った感じになり、6Rにはジャブが
出始めて
ペースを握ったかに思われた。


 ところが7Rに再び接近戦になると残り1分で一方的に打ちまくられてダウン寸前に
なり、8Rもトリッキーな動きを見せていたが一発もらうと足が止まって
コーナーに
詰められて一方的に打ちまくられたところをレフェリーが止めた。


 挑戦者のスタイルは佐藤にとって相性はいいと思っていただけに、あれほど足が
動かずショートパンチをもらう展開は意外でコンディションでも悪いのか
という感じ
だった。


 佐藤陣営のタイ入りは1週間前だったようだがサッカーあたりでは‘暑さへの馴化
にはギリギリで乗り込むか2週間ぐらい滞在するかで、1週間は中途半端’
という
話を97年のフランスW杯最終予選の頃に言われていたので、これからは
2週間
ほど前から現地入りして調整するなどの対策が必要ではないかと思う。


 個人的にはコンディションさえ きっちりしていれば負ける相手ではないと思って
いただけに、海外での試合では更なるコンディショニングに気をつけ
ないといけ
ないのではないだろうか。

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