2時間4分台で走れた鈴木健吾の意義


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https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-sp-tp0-210228-202102280000213

 来年度から大阪マラソンと統合されるため最後となるびわ湖
毎日マラソンが昨日行われ、鈴木健吾が2:04:56の日本新記
録で初優勝した。

 これまでは20年の東京マラソンで大迫傑が出した2:05:29
だから実に30秒以上の短縮になるのだが、特に道が狭く風も強
いとされるびわ湖での更新だから凄いと思う。

 レースはケニア出身のサイモン・カリウキと土方英和の3人で
先頭集団を形成していたのだが36㌔地点でスパートし、1㌔3分以
内のハイペースで飛ばしてゴールという形になったわけで正しく
びわ湖マラソンの有終の美を飾った形である。

 こうなるとマスゴミは‘日本新記録を出したのに東京五輪に出場
できないのか’的な報道が見受けられる。

 とはいえ今回の日本新記録というのは競泳で96アトランタまで
あった、9位~16位決定戦=コンソレーションファイナルの記録の
ようなものだという認識だ。

 アトランタ五輪までは準決勝がなく予選のタイム1位~8位が決
勝進出するのに対し9位~16位までの選手達に順位決定戦を行って
いたのだが、決勝の優勝タイムよりコンソレーションファイナルの
1位タイムが上回っても9位にしかならないというもの。

 つまり東京五輪の選考レースは終わっており今回のびわ湖は3年
後に行われるパリ五輪に向けた再スタートのような形で、だからこ
そ代表選考レースのようなプレッシャーがないだけでなくアフリカ
勢の強烈な揺さぶりのないレースだった事を考える必要があるだろ
う。

 今のマラソンはトラックレースの1万mを4本走るような形になっ
ており最初からペースの上げ下げが頻繁にあるため、地力のないラ
ンナーはふるい落とされて行く。

 しかし今回はコロナ禍の影響もあって世界ランキング上位のアフ
リカ勢が走ってないので、どちらかといえば自分のペースで走れた
結果というもの。

 もっとも2時間4分台で走る事ができる能力がなければアフリカ勢
とは勝負できないわけで、そういう意味では世界を相手に勝負でき
る力を持ったランナーがまた1人出て来たという事の方が重要だと
思うのだ。

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