ホームゲームは、かくあるべき!

 今日から日本シリーズが始まった。
 G1が行われた札幌ドームのスタンドは、例によって
ファイターズの応援一色になった。
 特に稲葉が打席に入ると、観客が一斉にジャンプして
スタンドが揺れTVカメラの画像まで揺れるシーンは圧巻
である。
 ライトスタンドの1部を除いてファイターズファン一色
の大声援は、選手達を勇気づける何よりのアドバンテージ
だろう。
 
 このムードは千葉マリンや福岡ドームでもお馴染みだし
セ・リーグでいえば甲子園やナゴヤドームでも、もはや
当然の光景になっている。
 
 ここで意外なのが、自称・日本一の人気チームと名乗る
ジャイアンツの東京ドームではこういうムードがない事。
 東京ドームになってから年々ホームアドバンテージを
醸し出すムードが稀薄になってきている。
 先日のクライマックスシリーズの第2ステージのG2で、
TVカメラがスタンドをぐるりと映し出すと、ジャイアンツ
サイドの1塁側には空席がけっこうあったのに対し3塁側の
ドラゴンズサイドは内野席まで青に染まっていた。
 つまりファイターズにはあるのに、ジャイアンツにはな
いのだ。こんな事は、以前では考えられなかった。
 
 かつての後楽園球場時代は、360度近くジャイアンツの
応援一色でチャンスに相手投手が投球フォームに入ろうと
すると観客が’ウワァ~’とシュプレヒコールが起こって
相手投手は投げにくそうにしていた。
 これこそホームアドバンテージだったのだ。

 MLBでもワールドシリーズたけなわだが、最初の2連戦を
連勝したボストンの球場のムードは、当時の後楽園球場の
雰囲気と似ていた。
 勢いのあるコロラド相手に連勝できたのも、スタンドを
埋めたファンの声援があったという要素を抜きには考えら
れない。
 反対に明日からは、コロラドでの3連戦だがスタンドの
応援はコロラド一色だろうからボストンはやりにくいはず。
 こういうちょっとした事から短期決戦の勝敗は覆る事が
多いのも事実だ。

 05年から実数発表になったが、その年に東京ドームでの
交流試合・ジャイアンツ対バファローズ戦で空席が目立ち
観客数も4万人を切っていた。
 それについてジャイアンツのお偉方は「やはりバファロー
ズに人気がないから仕方がない」とコメントしていた。
 これを聞いた私は、もの凄い違和感を感じた。
 ホームゲームなら5万人近くの観客席をジャイアンツファン
で占領してしまうのが、普通の感覚である。
 それをバファローズのせいにするようでは、ダメだ。

 経営規模の小さい札幌や千葉、福岡で地元ファンだけで
満杯にできるのに大都市圏を本拠地にしているジャイアンツが
相手チームのファンをアテにしないといけないようでは情け
ない。
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