先日 歌手の西城秀樹が亡くなった事で、かつて共に‘新御三家’
といわれたの郷ひろみや野口五郎らが取り上げられる事になるのだ
が、改めて思うのが帰ってきたウルトラマンの主役・郷秀樹という
ネーミングの絶妙さだ。
世間一般では郷秀樹という名前を聞いて郷ひろみと西城秀樹から
取ったのでは?という意見がまことしやかに流れていたが、実際は
帰ってきたウルトラマンは71年4月に始まったのに対し西城秀樹
ら新御三家のデビューは72年3月という事で偶然という事になる
わけだからメインライターの上原正三をはじめとした円谷プロのス
タッフが先見の明があるのが分かる。
第1期ウルトラシリーズの登場人物の名前はウルトラQ以外は、
ハヤタやモロボシ・ダンらカタカナ表記になっているだけでなくダ
ン以外は名字のみでフルネーム表記はされてない。
これらの理由としては時代設定が20世紀の終わり頃というもの
だったが、時代が近い設定だったマイティジャックや怪奇大作戦ら
の登場人物は姓名共に通常の漢字表記になっていた。
帰ってきたウルトラマンはQ以外のウルトラでは時代設定が初の
現代劇になっているので登場人物の名前も漢字表記になったため、
MAT隊員達のネーミングも注目された中で主役が当初のバン・ヒ
デキから郷秀樹になったわけだから仮にバン隊員のままだったらど
うなっていたかと思うのである。
ちなみに郷秀樹をゴウ・ヒデキとカタカナ表記にすると妙な違和
感があるのだから慣例を破っての漢字表記にしたのは大ヒットだし、
郷役を演じたのが資生堂のCMファッションモデルをしていた団次
郎だった事から今流行のイケメン俳優の元祖のようなものだ。
その後エースやタロウにレオまでの第2期ウルトラは隊員の名前
表記が漢字表記になるのは、郷秀樹のネーミングのヒットもあるの
ではと思えるし先述したように絶妙のネーミングを発表した円谷の
スタッフの凄さを実感するものだ。