宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「詩篇魔術 (続)」

2010年01月07日 | Weblog



「詩篇魔術」の続きです。
こちらも「モーゼの詩篇魔術」とは異なる体系のものですので、御注意
願います。


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【詩篇9】

目的:人生における物事が、自分の進む道ではない時に
神名:エヘイエー アイスク エヘイヘー


【詩篇10】

目的:状況における、義と健全さを得るために
神名:エエル・メズ



【詩篇11】

目的:悪を追い払う
神名:ペレ



【詩篇12】

目的:人生のあらゆる場面における、放棄を止める為に
神名:アイネール



【詩篇13】

目的:メランコリックな気分を止める
神名:エジエル



【詩篇14】

目的:エゴに駆り立てられた人々を減らすために
神名:エエル・エヌネト



【詩篇15】

目的:誰とでも、良い関係を取り戻す為に
神名:イアリ



【詩篇16】

目的:魔的なものの憑依を止める
神名:エエル・カール



【詩篇17】

目的:中傷や醜聞から守られる
神名:ヤー・イェノラ



【詩篇18】

目的:おのが国を助け、繁栄を招かせる為に
神名:エエル・ヤー



【詩篇19】

目的:罪の赦しを得るために
神名:ヘー



【詩篇20】

目的:あらゆる場面において、成功を得るために
神名:エホー

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80年代に、朝松健氏が書かれていた、魔術を行う際の注意の言葉があります。
これは丁度、タリズマン魔術について書かれていた時であったので、「タリズマン」と
表現されていますが、「魔術」と置き換えてもよく、魔術によって運命を変えようと志す人の、
全てのケースに当てはまる言葉ではないかと思います。


………………………

元来、人間が不運や事故、不幸に巻き込まれるのは、巻き込まれた者が先天的に
持っているカルマ(業)を解消するためなのだ。
いくつかの不幸、いくつかの危難、いくつかの絶望――それらを体験し、克服しつつ、
魔術師は己のカルマを解消し、意思を新たに燃やし、「生命の樹」の位階をのぼっていく。


それゆえ、突然のカルマの解消、運命の劇的変化をもたらすタリズマンを安易に使用
する事は、厳にいましめられるべきであろう。
産みの苦しみを体験しなくては、愛すべき子は誕生せず、偉大な芸術は完成せず、
高等魔術師にはなれないのである。


一時の苦痛から逃れるためにタリズマンを利用する者には、後に莫大なカルマのツケが
回ってくる事だろう。
事実、筆者のもとへも、「一時的には効果があったが、その後で家族が事故に遭った」
という手紙が、何十通も寄せられている。


賢明な読者諸兄は本書で、筆写が何度と泣く、献身や霊的治療のためにタリズマンを
利用せよ、と主張しているのに気づかれたであろう。
他者を救う為の魔術――魔術の始祖、クリスチャン・ローゼンクロイツの理想は、これに
尽きる。

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