【如来成道経】
書写して家に置いたり 誦す事によって
大きな功徳が得られるとされる。
「脚踏千福輪行(きゃくとうせんふくりんこう)
身披金蘭袈裟(きんひきんらんけさ)
手執杖錫之瓶(しゅしつしゃくじょうしへい)
胸前万字了了分明(きょうぜんまんじりょうりょうぶんめい)
背上円光晃照輝盈(はいじょうえんこうこうしょうきえい)
獅子王頬毛蠡旋生(ししおうほおもうらせんせい)
出広長舌(しゅつこうちょうぜつ) 遍覆幽冥(へんふくゆうめい)
照曜無極(しょうようむきょく) 勝日之明(しょうじつしめい)
見仏光者(けんぶっこうしゃ)
永不死生如来(えいふしせいにょらい)
槃而不死(はんしじせい) 涅而不生(てつじふしょう)
攪之不濁(かくしふだく)澄之不清(ちょうしふせい)
担復不重(たんふくふちょう) 点復不軽(てんふくふけい)
幽復不闇(ゆうふくふあん) 顕復不明(けんふくふめい)
名即不惜(めいそくふせき) 利即不争(りそくふそう)
辱之不忿(じょくしふふん) 寵之不栄(ちょうしふえい)
散復不壊(さんふくふかい) 聚復不並(きんふくふへい)
高而不危(こうじふき) 下而平(かじへい)
夾而無伴(きょうじむはん) 広而異成(こうじいせい)
殺即不死(さっそくふし) 活即不生(せつそくふせい)
白発非老(はくはつひろう) 少復非嬰(しょうふくひえい)
視之不見其体(ししふけんきたい)
聴之不聞其声(ちょうしふぶんきせい)
大身弥輪八極しょく塞空庭(たいしんみりんはっきょくしょくそくくうてい)
小則針穴里走馬(しょうそくしんけつりそうば)
塵里蔵形そん(じんりぞうけいそん)
海変成蘇酪(かいへんせいそらく)
指地琉璃水精(しちるりすいせい)
捻山即知斤両豁(じょうさんそくちきんりょうかつ)
海聡作空坑(かいそうさくくうこう)
微塵算得其数(みじんさくとくきすう)
心知一切衆生(しんちいっさいしゅじょう)
天宮楼閣指即化城(てんくうろうかくしそくかじょう)
所須皆得不用功呈(しょすかいとくふようこうてい)
行即薬薬而無碍(こうそくやくやくじむげ)
住則湛湛而不傾(じゅうそくたんたんじふけい)
掛肉眼観三世之事(けにくがんかんさんぜしじ)
用五眼常同如盲居(ようごげんじょうどうにょもうきょ)
無非非意処無是是之情(むひひいしょむぜぜしじょう)
超三乗之境(ちょうさんじょうしきょう)
外越六度之衆生(がいえつろくどししゅじょう)
振叫威烈(しんきょういれつ) 不使怕りょう(ふしはりょう)
攪即不著(かくそくふちゃく) 看即有形(かんそくゆうけい)
無端出没(むたんしゅつぼつ) 運転自寧(うんてんじねい)
開眼即万里(かいがんそくまんり) 開眼即停(かいがんそくてい)
此即非相可相(ひそくひそうかそう)
非名可名(ひめいかめい) 焼而不灰(しょうじふかい)
溺而不泥(できじふでい) 台即不起(だいそくふき)
押亦不摧(おうえきふさい)
拾得物不歓喜(しゅとくぶつふかんき)
失物却不悲啼(しつぶつきゃくふひてい)
大衆不楽楽(たいしゅうふらくらく)
独自不移移(どくじふいい)
将刀斫不恨恨(しょうとうしゃくふこんこん)
附薬療不治治(ふやくりょうふちち)
二心倶一種平等(にしんぐいっしゅびょうどう)
しゅく然斎分(しゅくぜんさいぶん)
身百億処処赴斎(しんひゃくおくしょしょふさい)
一名迷達(いちめいめいたつ) 二名如来(にめいにょらい)
当賛之時地動天雷(とうさんしじちどうてんらい)
一切徒衆各各所帰(いっさいとしゅうかくかくしょき)
若有信此天必覆之(じゃくゆうしんしてんひつふくし)
若当不信寒凍無衣(じゃくとうふしんかんりょうむい)
若写一巻家富豊財(じゃくしゃいっかんかふほうざい)
若写両巻聡明智開(じゃくしゃりょうかんそうめいちかい)
教人読誦横病不来(きょうじんどくしょうおうへいふらい)
空中賛曰(くうちゅうさんわつ) 不可思議(ふかしぎ)。」