|抗日ソノラマ|
(大 物 主)
( `m´) 「…夜松君。
今日は午後6時6分6秒から 会議室OH(オー)で
秘密会議を行う。
私と 鶴井勝行君と君の分の
4人分のカツ丼の出前の注文をしてくれたまえ。
私はいつも 2人前を食すのだ。」
(夜松健)
( `m´) 「…わかりました。」
|会議室OH(オー)|
(大 物 主)
( `m´) 「…それでは これから予定している出版に関する
最重要の企画について説明しよう。
この一冊の出版に 我々の使命がかかっているのだ。」
(鶴井勝行)
( `m´) 「…はて 一体どのような本なのですか?」
(大 物 主)
( `m´) 「…"法の書"を邦訳し、80年代にプチ流行の
秘密の袋閉じ仕様にして 出版するのである。
そして "この袋閉じを破るならば そう遠からずして
私の力が地上になだれ込み、
日本を奪う 残り最後の1つの駒に 私の指が置かれる"
という注意書きを添えるがよい。」
(夜松健)
( `m´) 「…しかし 法の書の原文には
そのような言葉は記されていませんが…」
(大 物 主)
( `m´) 「…法の書とは 私がクロウリーに書かせたのであるので、
霊的著作権は 私にあるのである。」
(夜松健)
( `m´) 「…どこかで聞いた言葉ですが…」
(大 物 主)
( `m´) 「…これは謂わば 私による黙示録である。
君達はヨハネの黙示録の最終章に
"これに付け加える者があれば、
神はこの書物に書いてある災いを加えられる。"
という有名な一節がある事を知っているだろう。
この法の書も そのようにして、
私が地上に完全に現れるための 出口とさせねばならない。」
(鶴井勝行)
( `m´) 「…しかし クロウリーファンの多い日本で
発行部数の見込みを考えますと、
出口の数があまりにも多いのでは…」
(大 物 主)
( `m´) 「…立ち読みの輩が 誘惑に駆られて 袋閉じを破って開いても
そのような所を 私が出口とするわけではない。
無数に穴が開けられた状態で、
私が穴を一つ選んで そこから出るのである。」
(鏡リュウジ)
( `m´) 「そうはさせるか!!!」
(大 物 主)
( `m´) (鏡リュウジ)
(`m´ ) |・)
(大 物 主)
( `m´) 「…飛んで火に入る夏の虫。
この秘密の会議室に 勝手に入り込んで
妨害しようとするとは…」
(鏡リュウジ)
( `m´) 「…そんな事をやって 日本を支配しようとしたって無駄な事なんだ!
それより 星のメッセージを読んで 心を磨く事を心がけるんだ!!」
(鏡リュウジ)
( `m´)つ
(鏡リュウジの星のヒーリング・メッセージ)
(大 物 主)
( `m´)…
|・) 「おーーーっと!
生年月日を入力して調べる "星のヒーリング・メッセージ"も
生年月日が紀元前の大物主には
ヒーリング・メッセージは与えられないようだーーーーーーー!
これでは闇の神も
化粧を落としたデーモン小暮と言ったところか!」
(大 物 主)
|・)! (`m´ ) 「…私のカツ丼に載せる肉が 届いたようである。」
(大 物 主)
|ミ サッ (`m´ ) 「早く丼に載らないか!!!!!!!」