上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

6月議会一般質問報告・その1・・・かけがえのない地下水を守るため、熊本市の責任ある対応を!

2024-06-07 22:58:55 | 熊本の地下水
TSMCの稼働が迫る中、地下水の涵養・汚染両面からの対策は急務
かけがえのない地下水を守るため、熊本市の責任ある対応を!
TSMCの熊本進出に経済面での期待が高まる一方、この間指摘してきた地下水の枯渇や汚染などの不安は払しょくされていません。
さらに、知事がTSMC第3工場誘致に積極姿勢を見せる中、地下水保全の重要性は増しています。
東海大学名誉教授の市川勉氏は、企業による地下水汲上げはもちろん、工場設置等の開発による涵養域面積の減少が、汲み上げ量を上回る地下水損失になると指摘されています。
汚染面でも、熊本学園大教授の中地重春氏は、使用される化学物質の把握とともに、産業廃棄物の処理処分に至るまでの対応が必要と警告されています。
稼働が迫る中、地下水の涵養・汚染両面からの対策は急務です。
質問では、企業誘致による地下水量への影響や汚染対策などについて、現状を明らかにし、その対策を講じることを求めました。

TSMC第2工場の開発面積は、第1工場の1.5倍・・・さらなる地下水涵養対策が必要
一般質問では、TSMC第2工場の開発面積が、第1工場の1・5倍ということがわかりました。
情報が少ない中、これだけでもますます地下水の汲み上げや、涵養域減少に伴う涵養量の減少等の影響が格段に大きくなることが明らかです。
それに第3工場、さらに関連企業の誘致ですから、地下水対策の相当強化が必要なことがわかります。
県や誘致自治体の動きを外から眺めているのでなく、73万市民のいのちの水を守るため、県と協力し地下水涵養量と流失量の将来予測を行い、科学的な根拠をもとに地下水対策をすすめること、当事者としての責任ある取り組みを、市長に強く求めました。


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74万市民の「いのちの水」を守りましょう・・・TSMC熊本進出に伴う地下水保全対策を県へ申し入れ

2024-05-24 22:08:49 | 熊本の地下水
熊本市民の「いのちの水」地下水を守りましょう!
TSMC熊本進出の中で、しっかりとした地下水保全対策を
5月23日、熊本県庁を訪れ、「地下水を守る熊本の会」と「地下水と農業と環境を守る住民の会」で、県知事に対し、「TSMC進出に伴う地下水・農業・地価高騰対策についての要請」を行いました。
74万人の熊本市民はもちろん、流域住民100万人が地下水の恩恵を受けて生活しています。
未来の子どもたちへと、責任をもって引き継いでいかなければならない、大切な熊本の財産が「地下水」です。
いよいよTSMC第1工場の稼働が迫り、第2工場の誘致が決まり、県知事が第3工場誘致に積極的な姿勢を見せる中で、あらためて「地下水」を守ること、その重要性が高まっています。
企業による汲み上げと、白川中流域という地下水涵養域への企業の進出による開発の影響で、地下水の枯渇が懸念されます。
汚染対策についても、情報が少ないだけに心配です。
県には、そんな住民の不安に応えてほしいと思います。
今回の要請では、地下水の保全はもとより、地元を中心に起こっている深刻な渋滞や農業への影響、地価の高騰など、それぞれに意見を述べて、県と企業とが連携して、解決にあたることを要望しました。
要請した内容は以下のとおりです。
かけがえのない、地下水と安心の暮らしを守っていきましょう。

【要請項目】
⑴地下水について
1、地下水涵養域における企業による大規模な開発や地下水の汲み上げに歯止めをかけて、県としての地下水保全対策を講じること
2、白川中流域に進出する半導体工場はじめ立地企業で使用されるPFASなどの有害物質の使用状況を明らかにし、工場外へ出さないよう、企業への指導、調査と点検の体制を強化すること
⑵交通渋滞対策を具体化すること
⑶農地縮小・転用などの中止、地下水涵養事業の拡充、農業用水確保などの取り組むこと
⑷地価高騰対策として、「特別地域家賃補助制度」を創設すること


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「TSMCの熊本進出と地下水汚染」について学ぶ・・・「地下水を守る熊本の会」学習会

2024-04-24 18:42:18 | 熊本の地下水
守りたい! 100万人のいのちの水「熊本の地下水」
地下水を守る熊本の会学習会「TSMC熊本進出と地下水汚染」
4月14日、「地下水を守る熊本の会」主催で、熊本学園大学福祉学部教授・水俣学研究センターの中地重治氏を講師に、「TSMCの熊本進出と地下水汚染」と題し、講演されました。
・TSMCの熊本進出によって、地下水のくみ上げ量が増加すること
・TSMCで使用される化学物質の種類や量などの情報公開が必要なこと
・工場排水の処理が可能なのか。
・下水デイも含めて、産業廃棄物の処理・処分の取り組みが喫緊の課題である
など、基本的な事項から、具体的な内容までお話しされました。
地下水の涵養と汚染対策、TSMCの第2工場、また関連企業の進出も含めた検証と検討が必要です。

100万人のいのちの水「地下水」についての関心は高く、会場いっぱいの参加者でした。
市民の声を集め、行政や企業に届け、かけがえのない地下水を量の面でも、質の面でも将来にわたって守っていかなければならないと思います。


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「熊本の地下水を守りたい!」・・・一緒に考え、行動しませんか。

2024-04-10 20:39:00 | 熊本の地下水
「熊本の地下水を守りたい!」・・・一緒に考えましょう
TSMCの熊本進出では第2工場の隣接地への進出も決まり、地下水への影響、枯渇や汚染についての不安も高まっています。
かけがえのない熊本の地下水を将来にわたり、守っていくために、一緒に考えていきましょう。
「地下水を守る熊本の会」主催の地下水学習会が下記のとおり、開かれます。
お話は、「水俣学」の視点から環境汚染の問題に取り組んでこられた、熊本学園大学の中地重晴先生です。
どなたでも、参加できます。

日時:4月14日㈰午後2時~4時
場所:熊本市青年会館・2階研修室

   (熊本市中央区出水2-7-1)
講師:中地重晴さん
   (熊本学園大学社会福祉学部教授、熊本学園大・水俣学現地研究センター長)
資料代:500円
*予約不要

70万市民の「いのちの水」地下水を守るために、一緒に考え、行動しましょう。




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日本共産党熊本県委員会で、「TSMC第2工場建設発表などを踏まえて、地下水・交通渋滞・農業・地価高騰対策を」申し入れ

2024-02-20 19:47:32 | 熊本の地下水
TSMC第1工場に続き、「第2工場」進出も決定
「いのちの水」、地下水の保全対策がますます重要に

地下水・交通渋滞・地価高騰対策等を県へ申入れ
2月20日、日本共産党熊本県委員会で、「TSMC第2工場建設発表などを踏まえて、地下水・交通渋滞・農業・地価高騰対策を」申し入れました。
熊本市民の「いのちの水」に関わる問題として、党熊本市議団も参加しました。
県からは、知事公室長が対応しました。
申入れ内容について、県に後日回答の場を設けてもらうことになりました。



【申し入れ内容】
1、 地下水への影響について
⑴ TSMC第1工場・第2工場で取水する地下水の量を明らかにする
⑵ 第1工場・第2工場の取水量に見合う地下水涵養の具体策を示す
⑶ 総額1兆円の公費補助を受ける企業として地下水対策への社会的責任を果たす
⑷ 地下水の涵養量と需要の将来予測を明らかにすること
⑸ 一部地下トンネルで整備する空港アクセス鉄道について、徹底した環境アセスを実施し、地下水流動への影響が出た場合は、トンネル工事ならびに空港アクセス鉄道計画を中止する
⑹ 新大空港構想による開発面積と地下水への影響を明らかにする
2、 半導体関連工場のPFAS汚染について
⑴ すでに稼働している既設の半導体関連工場周辺の環境調査を直ちに行い、稼働する期間すべてで排水と下水処理場排水のPFAS濃度調査を行う、PFASの管理強化に関する県の見解・対策を明らかにする
⑵ TSMCをはじめとする今後稼働する半導体関連企業の排水の状況を明らかにし、危険物質の除去体制強化を図ること
3、 交通渋滞・農業振興、地域経済への影響に対する対策
⑴ 県として、交通渋滞・農業振興、地域経済への影響に対し、具体的な解決策を図る
⑵ TSMCが、1兆円を超える公的補助を受ける企業として、企業進出によって発生する交通渋滞・農業・地価高騰などへの対策に積極的に取り組む
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