宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

宇宙!(補遺)

2020年09月30日 | 
NHKラジオ講座テキスト「まいにちロシア語」で連載していた野口聡一さんのコラムで、最終回にあったフレーズを、勉強も兼ねて、今、自分の気持ちとして書き写しておこう。

「打ち上げの成功、順調な宇宙飛行、そしてスムーズな軟着陸を祈ります!」
Я желаю вам успешного старта и благополучного полёта . А также мягкой посадки!

「スムーズな軟着陸」=soft landing は、ロシア語でも「やわらかな着地」=мягкая посадка (みゃーふかや ぱさーとか)なのですね。ロシア語の「軟らかい」=мягкий(男性形は「みゃーふきー」)、好きな単語なのだ。ロシアのソユーズ宇宙船は、着地(陸地に)も着水(水面に)もできるのが、他の宇宙船にはないところなのだそうだ。。

このコラム、ロシアらしいところの紹介とか、とても面白かったのだけど、本当に宇宙飛行士に興味を持つ人が食いつくであろう宇宙船内部とかロケットとかのことになると、読むのがおっくうになることがあった。
分かりやすく興味を引くように書いてくれているので、読んでしまえば面白いんだけど。

そういう点で、矢野さんとの対談という形の『宇宙に行くことは地球を知ること』は、感覚の話から始まって、全体に私のような者にもすっとなじむ内容、構成になっていて、あらたな宇宙ファン(まではいかなくても、以前よりも身近に感じられるようになる人)が増えるよう、よく考えられているなぁと思う。

無重力への慣れについて、時差を例に話をされていたところで、時差といえば矢野さんの「東京は夜の7時」だけど、矢野さんはそういえば、ずーっと前から「こことは違う場所」に思いを馳せていたのだなーと思った。「電話線」も、どんな遠いところでもつながっているという感覚だし。
そう思うと、宇宙への興味は全然突飛なことではなくて、昔から持ち続けていた感覚が、解像度を増して、具体的な「宇宙」にぴったりフィットした、という感じ、なのかなー

というわけで、すごくいい本だと思うし、私はファンなので矢野さん個人の話も嬉しいが、一般的な読者層に向けてはどうなのだろうと思ったりしないでも・・・ないけど、どうなのかな?


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