東京多摩借地借家人組合

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家主が隣の代替建物を修繕して、従前と全く同じ条件で生涯賃貸で貸すと約束させ転居

2020年05月21日 | 貧困と格差
 大田区鵜の木に居住する小林さん(仮名)は不動産業者より、居住する建物を買い取ったと通告とともに明渡しも求められた。息子の勧めで組合への加入が幸いした。明渡しには応じられないと伝えるとともに、今後の交渉は組合を介することを申し出た。

 業者は他の借家人にも明渡して頂いており、小林さんが明渡せば宅地の有効利用ができるという。移転費用は補償するというが、高齢の小林さんは引越しは困難と返答した。業者は近隣には代替え物件が探せないので、組合に協力を求められた。住み慣れたこの土地が良いことは当然のことであり、隣の空家の修繕工事を行うことで小林さんを説得ができると伝える。建築業者でもある不動産業者の行った工事で、建物は広くなり風呂も設置された。家賃も値上げせずに、従前と同一の金額で小林さん夫妻は生涯住み続けられることになった。
(東京借地借家人新聞より)

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