

喰神「こ、後悔するとは、どういう意味じゃ 
」


透明「言葉、そのままにございます
」

喰神「なに
」

透明「神様は、何か勘違いをされておられませんか
」

喰神「
」

透明「もし、この者の能力を喰らい、この者の命が
尽きたとすれば、それこそ後悔しますぞ
」
尽きたとすれば、それこそ後悔しますぞ

喰神「・・・それは、貴様の能力をもって、
全力で抗うということであろう
儂を愚弄しておるのか
」
全力で抗うということであろう

儂を愚弄しておるのか


突然、身を切り裂くような風が本殿に吹き荒れる



透明「・・・・いいえ

ですから、勘違いをされておられると
先程から、申しております
」

喰神「なに
」

風がピタリとやむ・・・。
透明「私が先程からお聞きしているのは、
神様にとって、大切な信者を失うということを
お伝えしておるのです
」
お伝えしておるのです

喰神「信者だと
何を言っておる
儂は、名もなき神ぞ
信者など
」

何を言っておる

儂は、名もなき神ぞ


透明「お気づきになられましたか

この者は、神を降ろすことができる能力を
有しております
有しております

その上、巫女たらん資格もございます

これはどういことか

ご理解いただけましたでしょうか
」

喰神「ま、まさか、お主達は ・・・。」
透明「はい
これより、神様の信徒として
神様を信奉し、名を配し崇め奉りたく
思っております
」

神様を信奉し、名を配し崇め奉りたく
思っております

喰神「そ、そんな
・・・ほ、本気か 
」



透明「はい

だからこそ、私の能力もお見せいたしました

これほどの能力を有する二人がご信奉いたしたい
と願い出ておりますので、神様におかれましては、
能力を消し去るなど、勿体のうございます
」
能力を消し去るなど、勿体のうございます

喰神「わ、儂の信者 ・・・し、して、し、神名は 
」


透明「千の世を統べる大神

千世の大神と御神名差し上げたいと
思っております
思っております

我ら、修験者の神として、これからもどうか
末永く宜しくお願い致します
」

大神「あ、ああ、あああ ・・・。」
御神名は、人間が崇める神を崇拝する為に
用意するもの

長い年月、名もなき神としてこの世に触れていた
神様にとっては、力を得るよりも代えがたい
宝物でもある
宝物でもある

それに、神降ろしを難なくできる巫女の存在は、
神様にとってのステータスにもなるのだ

実のところ、先程まで神様と一戦交える覚悟
だったのだが、頭に血が登った直後から、
だったのだが、頭に血が登った直後から、
鈴の音が頭の中に響きわたっていて、
その音のおかげで、我に返ったいた
その音のおかげで、我に返ったいた

そして、その鈴の音が、誰のものかもハッキリ
していた

透明「(・・・まったく
あの狸爺
最初から、名もなき神に御神名を奉じる
気でいたなら、最初から言えってぇ~の
まじで、取り返しのつかないことする
ところだったじゃないか
)」


最初から、名もなき神に御神名を奉じる
気でいたなら、最初から言えってぇ~の

まじで、取り返しのつかないことする
ところだったじゃないか


大神「許す
許すぞ
その名
気に入った
良い
良いぞ
良い名じゃぁ~
」


その名




良い名じゃぁ~

あははっ
・・・見た目のせいで、本当に子供みたい・・・。

透明「流奈
大丈夫か
」


流奈「う、うん
」

透明「流奈も良いか

大神の巫女として、一年に一度はここに足を
運ばなければならなくなるが
」

流奈「全然
大丈夫だよ


(でも、透明
こんなこと、いつ考えたの
)」


透明「(あははははっ
・・・たった今
)」


流奈「(ええ~っ
)」

透明「(でも、座主様は、最初から見込んでいたみたいだよ
だから、巫女になり得るお前と、交渉対象となり得る
私をよこしたのだろう・・・。)」

だから、巫女になり得るお前と、交渉対象となり得る
私をよこしたのだろう・・・。)」
流奈「(・・・そっか・・・そうだったんだ
・・・よかった
)」


くすっ
良いのか悪いのか
わからないけど、


取り敢えず、流奈のわだかまりもとれたし、
後は最終仕上げだ

・・・しかし・・・そう考えると、あの方は一体 



続く ・・・。







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