観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

トヨタ問題(アメリカの問題はアメリカ流で)

2010-02-18 19:58:12 | 政策関連メモ
私はトヨタの主張はもっともだと思いますが、どうも状況は悪くなっているようなので・・・。

MSN産経ニュース(【トヨタ社長会見】(1)豊田社長「訪米の意図、一部に誤解」)
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100217/biz1002171818034-n1.htm

>--電子スロットルが米国で問題になっているが、これだけ騒がれる原因は何か

>佐々木副社長「電子スロットルの懸念に対しては、トヨタは技術的にいうと2系統のコンピューターで互いに監視しあって、片方が指令をだすと、そうじゃないという方が勝つような仕組みにしている。この場合は減速がパー、加速がグーだ。必ず減速が勝つシステム作っている。誤作動を起こす確率は極めて低い。誤作動が起きても減速が勝つ」

>「皆さんの疑問に答え切れていないのは、実はすべてのお客さまの急加速の事例に対して調べ切れていないからだ。調査する力がまだ弱かった。このケースはこうでしたと、証明できれば、疑問ははれてくるものだ。率直に反省をして、イベントデータレコーダーの活用を加速して、懸念をはらしたい」

トヨタの主張には技術の裏づけがあり、誤解を招くには招くだけの相応の理由があったので、反省して説明したいということだと思います。短く言えば。以下、一々引用しませんが、トヨタ側の主張は概ね的確だと思います。

MSN産経ニュース(【トヨタ社長会見】(2)豊田章男社長「決して隠したり、逃げたりしない」)
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100217/biz1002171847038-n1.htm

MSN産経ニュース(【トヨタ社長会見】(3)豊田社長「信頼獲得のためコストは重要視していない」)
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100217/biz1002171907041-n1.htm

MSN産経ニュース(【トヨタ社長会見】(4)豊田章男社長「HVはこれからも商品戦略の中心になる」)
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100217/biz1002171907042-n1.htm

MSN産経ニュース(【トヨタ社長会見】(5)完 豊田社長「米議会の公聴会出席は先方から指名が来た段階で考える」)
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100217/biz1002171921044-n1.htm

公聴会に関してアメリカの怒りがあるようですが、トヨタ側には調査が終わっていないのに説明をすることに関して疑問があるようです。これは初期のインタビューを見てもそんな感じでした。完璧主義的なのでしょうが・・・。であるがゆえに、技術力を高めることが出来た(今そこに疑問がもたれているのですが)のではないかと思います。現地のものならOKは事情に通じているがゆえの譲歩だと思いますが、それがアメリカ軽視に映っているということなのでしょうか。

説明しないとは言っていないので、調査が終わるまで待ってほしいというのがトヨタの本音と推測しますが、アメリカでは事実として既に問題となっており、待てないと言ってくる可能性があります。どうやって理解してもらうか(既に異例の対応をしています)が難しい問題です。

個人の自由な身で言いにくいことをあえて言えば、フォードとかアメリカ車産業はチャンスとも言えるので、その筋からの動きはあるのではないかと思います。しかし、そこを訴えても逆効果になるばかりな気はします。

トヨタの選択肢は限られています。

①可及的速やかに全ての原因を調査し、しかるべきもの・ところを処分する・対処する。多分今トヨタのやろうとしていることだと思います(私はいいと思います)。

②もう全部「はい、仰る通り」。如何にも日本的なやり方です。自身の主張はする社会のアメリカでは逆に通用しない気がします。

アメリカ政府はちょっと落ち着くことは出来ないんですかね?トヨタの言動(重ねて言いますが異例のリコールをしています・信頼第一で過剰な対応をしているということです)におかしいところは特にないでしょう?これがアメリカ企業の問題でも、ここまで厳しい対応(に見える)になるのか疑問に思っています。

もしかしたら、腕利きのアメリカ人弁護士を雇うのが一番早い・安いという気もしましますが・・・。

MSN産経ニュース(トヨタ社長、公聴会欠席に批判噴出 説明不足で不信増幅も)
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100218/biz1002181905025-n1.htm

>豊田社長は、議会に会社は変わると誓約することができない地位が低い者を送ろうとしている」

>アイサ下院議員は17日、FOXテレビ(※保守系)に対して、こう批判。

変わると誓約も何も、まだ調査できていないから今行っても誓約できないということだと思いますから、トヨタは十分誠実だと思います。

>藤崎一郎駐米大使は17日、ワシントンで行った記者会見で、トヨタのリコール問題について、「一企業の問題ではあるが、これまで積み上げてきた日本製品のイメージにかかわるようなことがあってはならない」と述べた。

これだけを見ると、イメージを逆に落としかねない発言と思います。専門でもない(でしょう)のに高所から、「ならない」とか言ってどういう意味があるのでしょう?そうならないよう黙ってアシストしていますかね?的確な弁護をしていますかね?

党首討論は良かった

2010-02-18 16:55:18 | みんなでやろうぜ
MSN産経ニュース(【党首討論詳報】(1) 谷垣氏「首相は平成の脱税王」)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100217/plc1002171635017-n1.htm

>谷垣氏「えー、総理がご就任になりましてから5カ月たちます。ようやくこの党首討論が実現しました。

党首討論のシステムを日本でつくったのは小沢という人だそうです。そして鳩山って人は何とかのひとつ覚えのように「議論を」などと言い続けてきたにも関わらず、まさに谷垣氏の言うとおりの状況にあります。こうした実態がずっとあるから、野党サイドには「小沢のヤロウ」「鳩山のヤロウ」という激しい怒りがあるのだと思います。私も非常にムカついております。

>首相「まず、谷垣総裁とこのような形でクエスチョンタイム、党首討論ができることをたいへんうれしく思います。できるだけ頻繁にこれからも行いたい、私の方からもそのように申し上げておきます。

喧嘩売ってんのか?という話です。野党サイドが党首討論を要求しても、国対が担当などとぬかして投げっぱなし、その小沢の一の子分国対委員長は、小沢・鳩山のスキャンダル追及を恐れてかどうだか知りませんが、拒否してきたのは知れています。よくもまあぬけぬけとうれしく思うなどと言えたもんです。厚かましいことこの上ない。民主党党首として、党首討論はやりたいよと一言言えば良かったんじゃないですか?この嘘吐きめが、と思ってしまうのも仕方がないと思います。

MSN産経ニュース(【党首討論詳報】(2) 「小沢幹事長に責任を申し上げるつもりない」)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100217/plc1002171649018-n1.htm

>谷垣氏「私はね、総理が、自浄作用についてイニシアチブを発揮させるおつもりがあるかどうか。こういうことをうかがったわけであります。今のご答弁をうかがう限りでは、そういうお気持ちはさらさらないと。こういう風に私は承りました」

別に私は自分の応援している党の党首をヨイショするつもりはない(私には民主党サイドの過分と思えるヨイショは効果はどうあれ見苦しくも映っています)のですが、谷垣氏の追及は全般的に的確だなと思いました。ネットニュースの文章を見ているだけなので、雰囲気とかは分かりかねますが。

外野から付け加えると、これまで自民党議員は鳩山・小沢クラスの疑惑であれば、自ら処分してきたと思います(一例として鳩山弟氏は直ぐ自らを処しましたよね?)。自浄作用のハードルは明らかに下がっていると言えるでしょう。にも関わらず、与党サイドは(特に左派に根強い)自民党=悪の構図を最大限利用しようとしているように見えます。そういった中で、谷垣氏の冷静さ・的確さ(短期ですが弁護士を経ています)は頼りになるかもしれないなと思いました。

MSN産経ニュース(【党首討論詳報】(3) 谷垣氏「私は助け舟を出したつもりだが…」)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100217/plc1002171700019-n1.htm

>「で、この前、総理は与謝野さんの質問に答えられて、これは、ウッカリおっしゃったのかなと思いますが、『母に聞いてもらえば分かる』とおっしゃった。これは、やっぱり、お母様に聞くというようなことを、お年寄りですから、避けたいと思って、先ほど総理自ら、お聞きくださいということを申し上げたんです。私は助け舟を出したつもりで言ったんですよ」

全部引くと膨大になるのでやりませんが、一々的確です。鳩山総理自らがお母様に聞かなければ問題は解決しませんよと助け舟を出しています。鳩山氏は「知らなかった」などと不可解なこと(一般に不可解であることは総理自ら認めている)を言って「説明されていない」との世論があるわけですから、世論に理解を求める鳩山氏の立場(異論があるとは思えない)から行けば、そこを明らかにしないのはおかしいということでしょう。総理の主張は既に破綻しています。

>谷垣氏「あんまり、この問題ばっかりやっては何ですがね、総理の全然知らなかったと。要するに、贈与か、それとも政治献金であるかというのは双方の意思にかかわるわけですね。ですから、私はお母様の意思ということを、何だったのかということを申し上げているわけであります」

鳩山って人が知らないと言う以上、母・秘書に聞くしかありません。弁護士・検察が話し合って不起訴だから大丈夫なんて主張で納得するわけがありません。大丈夫なのであれば、証人喚問に応じてくださいと言っています(それで区切りはつくでしょうから)。大丈夫でないのであれば、退陣するべきでしょう(それでも区切りはつくでしょうから)。これは(鳩山首相・民主党の大好きな)世論とも一致する野党(小沢幹事長は尊重すべきと言っています)自民党の主張です。是非に尊重していただきたいし、尊重しなくても追いかけると思います(谷垣総裁もそう言っています)。

MSN産経ニュース(【党首討論詳報】(4) 谷垣氏「小沢氏の証人喚問を」)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100217/plc1002171704021-n1.htm

>谷垣氏「・・・自民党としてはですね、やはり予算審議をしなきゃいけませんが、その採決の前提として、総理の問題について総理の勝場(啓二・元)秘書、それから六幸紹介の小野寺(重穂)社長、それから鳩山会館の川手正一郎氏、こういった関係者の証人喚問を求めたいと思います。それから小沢(一郎・民主党)幹事長問題についてもご本人が早急に証人喚問に応じていただきたい。

予算審議は大切です。また、私個人は予算審議を前提にすることは好みません。しかし、鳩山・小沢というツートップの問題を追及するとして(野党にはその権利があると思います)、予算審議を前提にせずに受けてもらえるだろうかという疑問は確かにあります。鳩山総理が党首討論に出てきたこと自体は認めますが、小沢幹事長は今に至るまで、政府の人間でないからそれが可能なのですが、野党の追及に身を委ねていません(野党を尊重すると言ったはずなのに)。鳩山代表はこれに関して何らリーダーシップを発揮していません。自浄作用の弱い民主党が野党の追及を無視していては、独裁政権まっしぐらであろうとの懸念は消えないと思います。自らの出処進退に直接関わることで野党の追及に身を委ねて始めて、こうした当然の懸念が消えるのかもしれません。

MSN産経ニュース(【党首討論詳報】(5) 首相「消費税の議論、早すぎる」)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100217/plc1002171702020-n1.htm

>首相「時間が切れておりますので、簡潔に申しあげたいと思います。私は、マニフェストは、今までこういうことを選挙の前に掲げて、そして選挙の後、子ども手当、高校の無償化、あるいは高速道路の無料化、戸別所得補償制度。こういったものを訴えて、そして政権を取って、マニフェスト通りにやろうじゃないかと。そのようにやってきた政権がどこにあったか。そのように思っています。大変な努力をわれわれは申しあげてきた。ただし、政権をとった時期というものの関係で、必ずしも十分、3兆円というところで止まったものですから、十分であったとは必ずしも申しあげませんが、

マニフェスト通りにやろうとするのはいいです。ただ、自民党の公約は官僚丸投げとも言われましたが、別に公約破りというほどのことをしただろうかと思っています。民主党のマニフェストの如く大破綻した(する)公約はなかったんじゃないですか?大連立も政策協議も自ら潰した民主党が今更「野党だったから」なんて言い訳しませんよね?

政権をとった時期も関係ありません。一次補正を停止して大して変わらぬ二次補正を作り上げたドタバタを始め、自ら余計なことに時間を掛けました。3兆円と自ら称して、それにも遠く及びませんでした。単に見通しが甘かったというだけの話です。

>歳出削減の努力のもとで、実現をしていく。その強い決意でございます

「政権を取ったら」「一度はやらせてください」(←トラストミーと同じ)「財源は心配していない」「今年は時間が無かった」「参院選後」「あくまで歳出削減」(←自分でたてた目標すら達成できていません)

放っておけば「信じろ信じろ」ばかりで、やらせてみたら「信じられない」ということでしょう(高い支持率も随分落ちました)。野党の役割が非常に重要だなと思っています。

※慣例・前例も大切にするのが保守だと思いますが如何でしょうか(法を犯していなければ何をしても大丈夫などとは思っていません)。

鳩山政権そのものが罠である

2010-02-18 14:40:40 | 護憲勢力と仲間達
MSN産経ニュース(【キャンベル米国務次官補会見】普天間移設 現行案が最善 異なる可能性に向き合う用意)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100218/amr1002180025001-n1.htm

>「米国は日本政府とともにさまざまな異なる可能性に向き合う用意がある」と述べる一方、「われわれは数カ月ではなく、何年にもわたって多くの別の解決策を研究してきた」と現行計画以外の問題点や弱点を指摘できると自信をみせた。

そこは元々さして心配していないところです。問題なのは鳩山政権であり、現行計画以外と先に結論があったのは厳然たる事実であるし、ゼロベースで見直しと普通の主張に戻した今でも、現行計画の実行は不可能であるとの結論ありきは変わっていないと見られます。つまり少なくともこの問題で鳩山政権は政策論で動いているわけではないので、キャンベル氏の政策に関する自信は空回りするだろうなと見ています。

>普天間問題をめぐって日米関係が悪化しているとの見方については、「そうは思わない」と述べ、「われわれは鳩山首相を信じているし、うまく解決していくことができると信じている」と強調した。

アメリカ政府がそう言う以上、日米関係は特に悪化していないのでしょう。しかし、このままだと、これから悪化するのではないかと思っています。まだ、この問題は事実として解決していません。

また、鳩山首相を信じているとは随分目出度い感じで、オバマ政権の支持率低下も無理が無いと正直思います。日本国民の大部分は鳩山首相は指導力が無いとみており、普天間問題は指導力が必要な難しい問題です。上手くいくはずがないとの危機感は与党にも共通してあると思います。とても信じられないと普通の日本人は見ていることでしょう。

>「(小沢氏の見解は)引きつけるものを持ち、戦略的であると分かった」

買いかぶりだと思います。少なくとも私は彼の言動に感心したことはほとんどありません(鳩山放漫財政政権にブレーキをかけたのは良かったと思いますが)。

MSN産経ニュース(【キャンベル米国務次官補会見】日本に理解 同盟維持を最優先)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100218/amr1002180027002-n2.htm

>キャンベル氏は会見中に何度も「これだけは言わせてほしい」と述べ、(1)日米同盟がアジア太平洋地域と日本の安全保障上、大変重要である(2)米政府は鳩山政権を信頼している(3)基地移設問題は辺野古への移設という現行計画が最善だが、米政府として他のさまざまな案も密に研究してきたことを強調した。

(2)が問題なんです。(2)が。鳩山という人は嘘・はぐらかし・誤魔化しで出来ており、まるで信用できないと私は思っています(山積みの状況証拠の中か一点だけ取り出すと声高に主張してきた「秘書の責任は議員の責任」に関して何一つまともな説明が出来ていません)(鳩山の言葉は空気より軽いので信用することは極めて危険です)。

>平成7(1995)年に起きた米海兵隊員による沖縄の少女暴行事件をきっかけに日米関係が悪化した当時の方が困難な状況だったとの認識を示した。

まだ検証している途中なのだから、問題が起こるのはこれからです。この問題は民主党政権問題(自分で火を点けた)でもあり、追及しても認めるべき過ちを認めない自分に甘いその性格が問題の解決をより困難にしていることにいずれ気付かざるを得ないのではないかと思っています。

>米側は民主党が参院で単独過半数に満たず、辺野古移設に反対の社民党の意向を無視できないという政治状況を把握しており、首相が結論を出すまで「忍耐」で臨む方針だ。

現在、社民党は必要ありません。これは単なる事実です。民主党と国民新党の統一会派のみで過半数は超えていますから。また、時間が平穏に過ぎることにより「私たちが正しかった」と誤解する方々が問題の解決を困難にしていると思います。(自分で交渉しないと言っている)「結論ありきの反対派」が「自らに権限がないことを理解しているとは思えない発言」を繰り返しており、鳩山政権はそれに与してきたし、その構図を断固変える気持ちはないと見られるので、野放しにしないよう、まさに忍耐しなければならないだろうなと思っています。

>現時点で鳩山首相を追い込むのは得策ではなく、ほかの可能性を共に検討する姿勢を示すことで日本国内での議論の加速や深化を促したともみられる。現行計画が国際法に基づく条約でなく、あくまで日米両政府間の政治合意である点も発言の背景にありそうだ。

日本国内では残念ながら議論はまともに行われません(だからこんなブログを書かなければならないと思っています)。そして議論をまともに行うことが出来ないのが、鳩山・小沢という人の個性でもあると見ています(党首討論は最近追い込まれるまで事実開かれませんでした)。政治合意であっても、守られるべきであることに変わりがあるわけではないことも指摘しておきます。

(鳩山観察メモ)
鳩山の「信じる」→野放し(言葉だけ)。主体的な動きは無い。
鳩山の「議論」→自分が危なくなることは徹底して認めない(認めない方が危なくなった時のみ認める)
鳩山の「行動」→自分のビジョンらしきものはあったが、既に木っ端微塵(基本的に自分の考えを練る人物ではない)(東アジア共同体・友愛の類)。だから後は受けに回るだけ。ビジョンがない以上、自ら状況を打開する動きがあるとは期待するべきではないし、政府に希望があるものは働きかけなければどうしようもない。