観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

アジアの民族交代

2017-05-20 14:11:51 | 日記
厳選韓国情報及び保守速報の公明党の記事が気になったので少し。

①韓国は新しい国、民族変わっている
 
良く見かけますが、俗説と思います。新羅(ウィキペディア)から韓国は繋がっているはずです。勿論、国号は変わっていますが、日本も倭・ヤマトと名乗っていました。連続性を否定する人はいません。日本は天皇家がずっといます。そこを強調したら、確かに日本だけが一貫しているということはできますが、通常、王朝の交代があっても、民族の交代が無ければ、違う国とまでは言いません。殷を中国と認めない人がまずほとんどいないのと同じことです。

証拠もあります。古代朝鮮語(ウィキペディア)は新羅語ですが、学問的に朝鮮語の連続性を否定する人はまずいないと思います。そう簡単に民族が交代することはありません。少なくともアジアにおいてはそうです。古代に南朝鮮に住んでいたのは韓族で(馬韓は違う民族とも言います)、寧ろ韓国という国名は民族の発祥を示す由緒正しいものと言えます。高句麗(満州・北朝鮮)は別民族とされます。ただし、百済や高句麗に関する言語資料はほぼないそうです。

②文化を伝えた

韓民族(高句麗を含まない)よりヤマト民族の方が昔から強かったと思います。ただ、文化は若干怪しいところがあります。現存する最古の歴史書三国史記は1145年完成ですから、それだけ見れば、日本書紀(720年完成)の方が400年早いのですが、三国史記の元になった文献があります。三国史記は4世紀頃から史実性があるそうですから、日本とそんなに変わりません。文献が残ったことから、日本の方が文化性があるようには見えます。が、多分王朝交代したから、前王朝時代の文献を処分しただけなのでしょう。日本も皇室が続いていなければ、同じことをした可能性はあります。

確実に朝鮮が日本に伝えたのは仏教です(通り道ですが)。
仏教公伝(ウィキペディア)

衛氏朝鮮(ウィキペディア)がありますから、朝鮮半島の方が歴史が古いとも言えます。ただし、建国した衛満は中国人(燕人)です。構成する民族などは不明でしょう。東アジアにおいて明らかに古い中国に隣接していたことは、文明を早くにもたらしたことは明らかです。

③中国の民族交代

(ウィキペディア)だけが中国でないと言えるのではないでしょうか?

>元は政治制度や政治運営の特徴においてはモンゴル帝国に受け継がれた遊牧国家特有の性格が強く、一方で行政制度や経済運営の特徴は南宋の仕組みをほぼそのまま継承している。用語上でモンゴル帝国が伝統的な中国王朝の類型に変化したものであるというような誤解を避けるために、遊牧民の国を指すウルスという語を用いて特に大元ウルスと呼ぶべきであるとする意見もある。

支配者層が用いたのはモンゴル語です。モンゴルは国として今でも残っていますよね?

(ウィキペディア)も異民族王朝ですが、「康熙・雍正・乾隆の三世はいずれも類稀な文人でもある」とされています。清後、満州は事実上「東北地方」になってしまいました。満州国の臨時国勢調査(1940年)で民族構成を調べたところ、満州人 94.6%の内、漢族 90.2%、満州族 6.2%、モンゴル族 2.5%でした。明の時代に満州に住んでいたのは女真(後の清を構成する民族)ですから、相当急速に漢民族に吸収されたのではないでしょうか?

五胡十六国時代(ウィキペディア)も相当異民族が移動してきましたが、全て吸収していると思います。まぁ、漢民族の方が文化高いですからね。モンゴルぐらいつっぱらないと吸収されます。ヨーロッパで言えば、ローマにゲルマンが吸収されたフランスと同じようなものだと思います。フランス語はイタリア語・スペイン語と近縁で、ローマの後裔は明らかです。王家はゲルマン民族のフランク人(ウィキペディア)でしたが。

言いたいことがある人がいるかもしれませんが、筆者には甲骨文字(ウィキペディア)が解読できただけでも、殷からの民族的繋がりは明らかと思います。中国で一番古い文明は殷(夏は証明できません)と言えますから、殷から後に民族移動で断絶してしまえば、甲骨文字は読めなくなってしまいます。古代エジプトと現代エジプト(アラブ)は民族的に断絶していますが、ロゼッタ・ストーン(ウィキペディア)があることで、古代エジプト語が分かりました。古代エジプト語の神聖文字(ヒエログリフ)と民衆文字(デモティック)、ギリシア文字が並んだ碑文があったんですね。こういうのがないと、中々「断絶した言語」の解読は難しい。インダス文字は未だに解読できていません(コンピュータを導入してから解読の足がかりができたそうですが)。

たまに古代中国人と現代中国人は違う民族と言う人をネットでみかけるので、気になっていた訳です。そういう人はそう思わない人を歴史を知らない認定しがちですが、定説がそうそう崩れることはありません。民族移動で中国が強い影響を受けたのも事実でしょうが、一度築かれた文明はそうそう揺らぐものではありません。「世界を制した」近代文明もそうそう揺らぐことはないでしょう。民族もそう簡単には交代しないと思います。

④日本人の遺伝子

北方系でしょう。華僑でない東南アジア人より、中国人・朝鮮人に似ていることは明らかです。学者でも縄文人は南方系と言いたがる人がいますが、ボートでやってきた人が大陸とつながっていた時期(最終氷期:ウィキペディア)に日本に来た人達を駆逐してしまったとでも言うのでしょうか?逆に最終氷期の前に日本に住んでいた人達はさすがに残らなかったかもしれません。いずれにせよ、その辺は謎ですし、あまり考えても無駄でしょう。筆者にはボートでやってきた南方人がいるとして、日本に適応できたと思いません。環境(生息する動植物)が違い過ぎるからです。あまりにも古い証明困難の時代の「定説」は疑問があることもあります。縄文人も弥生人もどちらも北方系が正解だと思います。アジアを南北に分けるなら、そもそも日本は北方です。北(北海道)まわりでないからと言えばそうですが、南(沖縄)まわりでもないでしょう。オセアニアですが、古い時代に大洋を移動しまくったポリネシア人(ウィキペディア)にはロマンがあります。ですが、日本にポリネシア人が来たという証拠はありません。ポリネシア人はアメリカ大陸もオーストラリアも征服していません。先に人がいたら、中々難しいのでしょう。ただし、マダガスカルまでは行っているようですから(マダガスカル語:ウィキペディア)、フザケた奴らです(褒めてます)。

⑤最後に

韓国・中国の民族交代の言説が気になって書きました。筆者は必要ないと思うんですがねぇ・・・。筆者自身が韓国・中国を何とも思っていませんから。無理に見下してどうするんだろうかと思う訳です。民族移動の話だけでなく、その他全てのことに関して、筆者の方が知ってるなということでも何とも思っていません。筆者の方が知らないことも誤解を恐れず言えば何とも思っていません。

朝鮮人は続いているよと安易に書くと朝鮮人認定されるでしょ。中国人も「かばったら」左でしょう。メンドークサイし損なだけですから言わないでおいてるだけなんです。何となく気が向いたから書いただけで、特に意味はありません。また、自分の認識と違うから「訂正」してまわろうとも思いません。この辺の教養的なことにも意味はあると思いますが、訂正してまわる費用対効果は低いと思います。

分かってんのかな~、韓国・・・

2017-05-20 13:54:31 | 日記
習近平主席が韓国特使と会談 関係改善の必要性を確認(産経ニュース 2017.5.19 20:18)

>中国の習近平国家主席は19日、韓国の文在寅大統領の特使として中国を訪問している李海●(=王へんに賛の夫がそれぞれ先)元首相と北京で会談し、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備をめぐり悪化した中韓関係の改善が必要との認識で一致した。李氏は文氏からの親書を手渡した。

文氏からの親書がありますから、多分、配備はすると書かれているのだと信じたいですが、一抹の不安があります。中国は「配備してほしくない」でしょうから、認識が一致すると、「配備しない」という結論にならざるを得ません。

THAADは韓国内の米軍基地を北朝鮮のミサイルから守るものです。北朝鮮に対する抑止力にもなりますが、危険な韓国任務を米軍兵士に納得してもらうためにも必要なのでしょう。北朝鮮を野放しにするつもりなら、貢ぐつもりなら、安心できるのかもしれませんがね。シッカリ核放棄を迫るためには必須のものでしょう。レーダーも中国・ロシアというより、まず北朝鮮に対して効果があるでしょう。

中・露はどうしても撤回をせまるなら、北朝鮮に対して軍事的圧力をかけるべきではないですか?矢面に立っているのはこちらです。ちょっと黙っててほしいですね。

財政の次は、サイバー防衛

2017-05-20 13:47:34 | 日記
国連安保理・北朝鮮制裁委にハッキング 対北制裁に関わる機密情報が目的か(産経ニュース 2017.5.19 12:55)

>国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルのコンピューターが今月初め、電子メールを通じたハッキングを受けていたことが18日、分かった。

来週の財政の次は、サイバー防衛とします。そろそろ仕込んどかないといけないのでしょう。北朝鮮のサイバー攻撃は世界レベルとも言います。ただし、2週間かけます。前にも書きましたが、気になった本が多いからです。

北朝鮮に対する圧力の中身

2017-05-20 13:19:00 | 政策関連メモ
CIA長官、脱北元駐英公使と接触 反乱扇動、金正恩体制転覆の可能性など協議(産経ニュース 2017.5.19 08:52)

>米政治サイト「ワシントン・フリービーコン」は18日、中央情報局(CIA)のポンペオ長官が韓国を極秘訪問中の今月初旬、韓国に昨年亡命した北朝鮮の太永浩(テヨンホ)元駐英公使と会い、北朝鮮国内で金正恩(キムジョンウン)体制への反乱を扇動することの可否などについて話し合ったと報じた。

>複数の情報当局者が同サイトに語ったところでは、ポンペオ氏は会談で北朝鮮の軍や治安当局や政府高官が金体制に反旗を翻す機が熟しているかどうか議論を提起したところ、太氏は北朝鮮の国内状況は反乱を促しやすい状況にあると説明したという。

>トランプ政権の北朝鮮への対応をめぐっては、ティラーソン国務長官が今月3日の演説で、北朝鮮への圧力は「政権交代や政権崩壊を目指すものではない」と述べるなど

やっぱ、政権交代・政権崩壊、期待しますよね~、ぶっちゃけ(^_^)

韓国の拡声器攻撃は北朝鮮兵士の動揺をさそうためのものでしょう。ビラのばら撒きも民心の離反を狙っています。正恩体制でいいのかよ?と揺さぶることで、政権交代・政権崩壊を狙っている訳です(一揆はおきません。北の住民は武装していないでしょう。文字通りの烏合の衆です。ヘタレとかそういう問題ではありません。あくまで対象は、軍や治安当局や政府高官ですが、正恩への人心の離反を誘うことで、反旗を翻す大義名分を与えている訳です。今のところ、反乱は成功していませんが、粛清は度々起こっています。間違いなく効いています(^_^)

こうした反乱の煽動をすることで、核兵器を放棄させるカードのひとつとしています。勿論、直接メンタルアタックしようということではありませんよ?さすがに独裁者正恩、聞いてはいないでしょう。若干太りようから怪しいところがありますが、イライラするなら見ないだけ、単に美味しいものを食べているだけだと思います。

まぁ、核放棄を決断したら、反乱の煽動は止めてやるとしてもいいかもしれませんね。北朝鮮の民衆は可哀相ですが。韓国は本音では統一諦めているんでしょう?まぁ、カードは残しておいてもいいのですが、それだと核放棄を決断する確率は下がるでしょう。

ティラーソン氏の発言で言えば、「38度線の北側に行く理由を探しているわけではない」はいいと思います。核武装の大義名分が抑止ですからね。抑止の必要が無いことは伝えないと放棄が決断できないでしょう。

核マル枝野の企みは未然に防がれることでしょう(威力業務妨害)

2017-05-20 12:05:13 | 政策関連メモ
加計学園について民進党が何を言っているのか確認するために民進党ホームページを見たのですが、どう見ても今はテロ等準備罪で必死のようです。新着ニュースで「共謀罪」を連投していますね。気になったのが、【衆院法務委】「威力業務妨害などは共謀罪対象から外すべき」枝野議員です。強行採決ガーは、( ´,_ゝ`)プッですが、これはやけに具体的だなと思いました。そこで威力業務妨害を調べると・・・。

ウィキペディア
なんかをみると「卒業式の『君が代』斉唱に反対し不起立を呼び掛けた高校教諭が威力業務妨害罪で有罪判決を受ける、などのケースもある。」ということですから、フンフンなるほどテロとは関係なさそうだ・・・と思えなくもありません。しかし、核マル枝野を信用していいのだろうか・・・と思い、更に調べました。

威力業務妨害とは|業務妨害に関する罪と刑法での罰則や例刑事事件弁護士ナビ

>市役所に「爆発物を仕掛けた」とメールを送ったとして、20歳の大学生(男)が威力業務妨害罪で逮捕されました。

>これは、偽計業務妨害罪との判別が難しい所ですが、このような爆破・殺害予告メールや電話は、脅迫により職員や警察が爆発物を探させるという行為が威力とされることが多く、威力業務妨害になることがほとんどです。

はい、出ました。「爆発物仕掛けたぞ」はテロそのものですが、実際に爆発物を準備していない時に、威力業務妨害になります。つまり、威力業務妨害を対象外にすると、オリンピックを開催するにあたって、組織的な「爆発物仕掛けたぞ」を未然に防ぐことができなくなります。実際に爆発物を準備しなければOKという訳でもありますまい。オリンピックにテロ予告する犯罪集団の方々は、漏れなく捜査・逮捕すべきです。個人は一々調べられません(監視社会にはなりません)。そういうことを企む有害なお邪魔虫団体が対象です。ないと足引っ張られちゃうでしょ。

>普天間飛行場周辺を飛行する米軍機にレーザー光線を当てたとして、会社経営の56歳の男が威力業務妨害罪で逮捕されました。男は捜査の結果、略式起訴により罰金50万円の略式命令を受けました。

>レーザー光線を当てるという威力行為によって、米軍の業務を妨害していますので、威力業務妨害罪が成立しています。

米軍へのレーザー光線照射もアウトです。テロそのものですもんね。事故らなかったから、セーフにはなりません。残念ながら、キチガイの人が突発的に照射する分には対象外ですが、組織がバックにいれば対象です。未然に防ぐため、捜査することも可能になるのでしょう。「今度米軍に攻撃だ~」などと盛り上がっていた方々、止めなければ「GO TO JAIL」です。

>大手中華チェーン店内で全裸になった写真を投稿したとして、男たちは公然わいせつと威力業務妨害罪で逮捕。

オリンピック関連のツイッター・フェイスブックを組織的に炎上させようと企んでいた方、アウトです。ムショに逝ってください。

>スーパーマーケットの店内にゴキブリ数十匹をまき散らしたとして、57歳の女が威力業務妨害罪で逮捕されました。女は捜査の結果、略式起訴により罰金30万円の略式命令を受けました。

残念でした。オリンピックでゴキブリを撒く、糞尿を撒き散らすなどの嫌がらせはできません。ただ、こういうのは個人でやることが多いのでしょうから、それを防ぐために監視社会になるということは有り得ません。居酒屋でこういう話でも盛り上がってしまう組織の方々は気をつけた方がいい。警察に監視されます。

ドローン飛ばして競技の邪魔とかもこれですかね。これはもう外せませんね。

航行の自由作戦は公正な作戦

2017-05-20 10:27:07 | 政策関連メモ
航行の自由作戦ですが、防衛省による年次報告書の研究資料を読みました。中国のみを対象にした作戦ではないようですね。敵対国だけでなく、フィリピンを含む同盟国に対しても行っている過剰な主張を牽制する作戦のようです。過剰反応しているのは中国だけにも見えますが。

ハリス司令のスカボロー礁の航行の自由作戦具申却下の話がありましたから、スカボロー礁(ウィキペディア)について考察してみましょう。

>フィリピンの主張
スカボロー礁は遅くとも16世紀には、すでにその付近海域はフィリピンの漁民の漁場だった。
スペインがフィリピン諸島をアメリカに割譲した1898年のパリ条約、1900年のワシントン条約(英語版)、1930年の英米条約(英語版)では、東経118度をフィリピンの西限としており、スカボロー礁はこの範囲の外側にある。また1935年の旧「フィリピン共和国憲法」および1961年の「領海基線法」にも同様の規定がある。 しかし、フィリピン外務省は、スカボロー礁は「島」ではなく「岩」であって、これらの条約等の対象とされていないと主張している。そして、フィリピン外務省は、パルマス島事件を代表とする常設仲裁裁判所での国際公法上の判例を踏まえると、領有権は歴史的な主張や領有ではなく、管轄権の有効な行使 (effective exercise of jurisdiction) に基づいて判断されるべきであるとしている。なお2009年の「領海基線法」により、南沙諸島の一部の島・礁(太平島を含む)、スカボロー礁を正式かつ法的に自国の領土と規定している。

>中華民国(台湾)・中華人民共和国の主張
スカボロー礁は中国人に最も早く発見された。その付近海域も海南島の漁民の古くからの漁場だった。1279年、著名な天文学者郭守敬が「四海測験」を行なった時、南シナ海ではこの島を測量地点としている。1935年1月、中華民国水陸地図審査委員会はスカボロー礁を中華民国の版図へ入れた。1947年末、中華民国内政部の正式に編纂出版した『南海諸島位置図』で(「民主礁」と呼んでいた)スカボロー礁を「断続国界線」内へ入れた。この線を法的効力のある歴史的境界線として、中華民国は線内の島、礁、浅瀬、砂州の主権を主張した。
1983年、中華人民共和国地名委員会は、「我国南海諸島部分標准地名」を公布して「黄岩岛」を標準名称とした。

16世紀フィリピンの漁業も中国の古くからの海南島の漁業も共に疑問です。そもそも遠洋漁業(ウィキペディア)が本格化したのは、日本では開国以降です。それ以前は北洋漁業(ウィキペディア)の初期段階に止まるようです(「千島列島の北に延びるカムチャツカ半島を領有するロシア帝国の人口は少なく、その東のアリューシャン列島やアラスカを領有するアメリカ合衆国もこの海域の漁業を重視しなかったため、北洋漁業は日本の独擅場となっていった」とのことです)。江戸時代の日本経済(ウィキペディア)を舐めてはいけません。その日本をもってしても、江戸時代には魚が豊富だったこの広い海域に進出したぐらいが限界だったと思います。そして日露の最初の国境は結局択捉・ウルップ間です。フィリピンの漁民や海南島の漁民が如何ほどのものか知りませんが、古い時代に大規模漁業をやる可能性はないでしょう。小規模漁業なら沿岸漁業で十分です。馬鹿にする訳でもありませんが、海南島は少数民族の島です。日本の尖閣での先占も明治に入ってから、江戸時代、島根の漁民が鬱陵島で活動(海産物や竹などを採取)しましたが、竹島は通過点でした。相場観から漁民の古い時代のスカボロー礁での活動は非常に怪しい。特に海南島は離れすぎておりまず考えられません。

四海測験は関係ないと思います。フィリピンの主張する通り、管轄権の有効な行使で判断するべきでしょう。中国が継続的にスカボロー礁で活動した可能性はゼロだと思います。王朝が何度も変わってますしね。どうしても四海測験を根拠とするなら、権利はモンゴルにあると思います。それに本当に計測したか疑問があるでしょう。モンゴルがフィリピンあたりで何を?モンゴルは日本を攻めましたが、土地の計測などやっていないでしょう。そりゃそうです。治める土地でもないのに、測量してどうしますか?フィリピンを最初に支配したのはスペインです。モンゴルはフィリピンあたりにわざわざ出かけて測量とか気でも狂ったんですかね?ちなにみ四海測験を記したという郭守敬のウィキペディアにはその記載はありません。やったなら大事業と思いますが。

ただ、「領土」にしたのは、中国が先です。ですから、フィリピンは2009年に領土と規定したのは、失敗だった可能性はあります。岩ならどちらも領土を主張できませんからね。この辺がアメリカにフィリピンも過剰と判定される原因でもあるのでしょう。いずれにせよ、フィリピンは航行の自由作戦の言い分を丸呑みした方がいいはずです。どうせ力では中国に勝ち目がありません。「島」なんかどうでもいい。フィリピン沿岸からのEEZを獲得できれば、大勝利なはずでしょう。

冷静な判断を欠く中国の資源開発

2017-05-20 07:39:51 | 日記
「天然資源採掘するな」 中国が比に戦争警告 習近平主席がドゥテルテ氏に(産経ニュース 2017.5.20 01:03)

>フィリピンのドゥテルテ大統領は19日の演説で、中国の習近平国家主席と会談した際に、南シナ海で領有権を主張して天然資源採掘を実施した場合、「戦争になる」と警告されたことを明らかにした。ロイター通信などが伝えた。

>ドゥテルテ氏は15日、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」がテーマの国際会議に合わせ、北京で習氏と会談。その際、「(南シナ海の係争海域は)私たちのものだと主張し、海底油田の掘削をするだろう」と話したという。

>その発言に習氏は、友好的ながら決然として「現在の良好な関係を維持したい。だが、その問題を強行するならば、戦争になる」と返答したという。

>習氏はまた、中国の南シナ海での主権主張を全面否定した国連海洋法条約に基づく仲裁裁定について、現在は応じないが、将来は議論すると約束したという。ドゥテルテ氏は、ベトナムなどがフィリピンに続いて提訴する事態を警戒しているとの見方を示した。

ドゥテルテ氏の言う海底油田の掘削とは中止になったパラワン沖の海底油田の掘削でしょうか?

パラワン沖油田の開発、「不可抗力」で中断(アジア経済ニュース 2015/10/05)

油田がパラワン島(ウィキペディア)からどの程度離れているか知りませんが、中国が本土に向けてパイプラインを引けるほど近くはないのだと思います(それができるなら、とっくに強行しているでしょう)。普通に考えれば、フィリピンの油田だと思いますが。

戦争をちらつかせる中国に対して、フィリピンは開発を進められないでいます。中国とフィリピンの主張はどっちが正しいのでしょう?筆者はフィリピンだと思います。南沙諸島(ウィキペディア)が島か岩かという議論は置いておきましょう。しかしながら、経済合理性を考え開発するならば、フィリピン(恐らくパラワン島)にパイプラインを引くことになるはずです。中国は東シナ海でガス田を経済合理性なく開発してしまうような無謀な国です。ちょっと冷静になった方がいいでしょうね。南シナ海判決(ウィキペディア)も良く読んだ方がいい。通常、第三者の意見が客観的かつ合理的です。

フィリピンはTPP加盟国です。投資が円滑化すれば、日本も投資し易いでしょう(TPP と 21 世紀の貿易 ・ 投資ルール JIIA -日本国際問題研究所-)。ニュージーランドはTPP11に向けて積極的です(日NZ首脳、TPP11へ連携確認 安倍首相「早期実現目指す」 2017/5/17 20:30)。明日からの会合、フィリピンにも期待したいと思います。日本も資源の話には興味ありますからね。経済合理性を欠く中国の無謀に関して、あるいは何か連携できるかもしれません。

日本はもっと経済合理性の重要性を再認識してもいいのかもしれません。金儲けのために資源開発する、これが基本線です。エネルギー安全保障は重要ですが、それも一定の経済合理性が無ければ、長続きするものではありません。中国の東シナ海ガス田開発は、その意図は詳しく分かりませんが、中国の夢を満たすためにやっているのでしょう。そもそも日中合意 (外務省)がありますから、一方的な開発を続ける中国が悪いのですが、何故合意を破ってまで開発するのか、中国の意図を糾さなければなりません。金儲けにはなりませんし、資源が欲しいなら開発にかかるお金で資源を購入した方が合理的です。軍事目的なのか、あるいは一方的に合意を破り、抗議を無視して開発を強行することで、日本に対して心理的に優位に立つつもりなのでしょうか?何も考えずただただ抗議を無視して資源開発をしているのでしょうか?そうだとしたら、狂っていますよね。

沖縄振興のアイディア(農業)と健康

2017-05-20 06:13:25 | 政策関連メモ
沖縄振興のアイディアがないと昨日は書きましたが、日本最古の人骨発見のニュースで沖縄のアルカリ土壌を調べている内に、アイディアが出てきました。違いは発明を生むところがあります。多様性もそんなに馬鹿にしたものではありません。

土壌の特質にあわせた農業を行いブランド化していくべきですが、沖縄の農作物(ニガウリ)にミネラルが多く含まれるようです(九州沖縄農業研究センター)。沖縄はかつて長寿県として有名でしたが、原因は土壌だった可能性はあるでしょう。例えば、沖縄で愛飲されてきたというクミスクチン茶(健康効能ガイド)にはカリウムが多く含まれるようですが、カリウムは不足に気をつけなければならないミネラルです(カリウムの効果・効能 食養生.com)。さまざまな研究から栄養素の働きと身体の機能や健康との関係が明らかになってきているようですが(栄養素に関する基礎知識 国立研究開発法人国立循環器病研究センター)、実際問題、中々バランスのとれた食事というのも難しいかもしれません。ですが、過剰にならずに、不足しがちな栄養素をとるという考え方はあるでしょう(薬事法の規制を受けないサプリはコンビニなどで手軽に買うことができます。過剰摂取で健康を害す可能性があるので注意して利用すべきです スキンケア大学 松村圭子氏)。沖縄の土壌と健康にどれほどの関係があるかは分かりませんが、研究はされていいのだと思います。

沖縄は今は短命県に転落しています(不都合な真実ですが、我慢して聞いてください)。

かつての長寿県はいまや短命県No.1!? 沖縄県に学ぶ"寿命を縮める"方法(ヘルプレ)

>沖縄県は長らく「長寿県」として知られてきた。いまでも沖縄と言えば「長寿」をイメージする人も少なくないだろう。しかし、それはいまや昔の話。5年ごとに発表される都道府県別平均寿命で、沖縄の男性は1990年に5位に転落、1995年に4位と少し戻るも、2000年には26位と大幅に転落した。この沖縄県の健康長寿の危機的状況は「26ショック」、または「沖縄クライシス=危機」とも呼ばれ、各方面に大きな衝撃が広がった。女性はその後も都道府県別平均寿命1位を維持していたものの、2010年には遂に女性も3位に転落した。男性も落ち続けて30位。

>特に問題とされているのは、高齢者を除いたときの寿命の短さ。実は沖縄県の65歳末満の死亡率が2010年に全国一となったのだ。65歳未満だけで見れば、沖縄県は長寿県どころか、短命県ナンバーワン。沖縄では若い世代ほど死亡率が高い。若くして亡くなる早逝率ナンバーワン県。それでも平均寿命がさほど低くないのは、長寿の高齢者の力によるもの。つまり現在、沖縄県の平均寿命を押し上げている高齢者が亡くなれば、沖縄県は平均寿命で最下位に落ちるだろう。

>戦前の沖縄の食事は非常に質素で、主食も白米を常食する人はまれで、おおかたの沖縄県民の主食は、繊維質が豊かな芋だった。中国の影響を受け、「医食同源」の考え方「クスイムン」に基づき、体に良いものを食べようという意識が高かった。他県のような漬物文化がなく、塩分の摂りすぎもなかった。昔から豚肉はよく食べてきたが、下茹でして脂を落として食べていた。そして野菜や海藻、魚、豆腐などの大豆食品をよく食べてきた。

>沖縄でこの数十年の間に急速に増えた死因が循環器系の疾患、つまり心筋梗塞や脳梗塞など血管の問題がもたらす病だ。これらの病気を引き起こすもの、それは肥満が根幹にあるメタボリックシンドロームだ。沖縄県は現在肥満者の割合が45.2%で日本一肥満者の多い県でもある。

>かつては野菜をたくさん食べていた沖縄県民も、いまでは野菜を食べなくなり、野菜摂取量は男性が全国で45位、つまり下から3位、女性が44位、つまり下から4位という状態。ちなみに男性のワースト1位の徳島県と2位の香川県は糖尿病の死亡率がワースト1位と2位。沖縄県の死亡原因の第一位も糖尿病。野菜不足が糖尿病をもたらし、血管をダメにしている。

どうでしょう。やはり健康(生活習慣)と寿命に因果関係はあるのでしょう。それでも寿命が延びているのだとすれば、医学の進歩の結果だと思います。高額療養費制度は寿命を確実に延ばしたのではないでしょうか。老化すると病気になりやすいですから、直しても直してもというところはあるでしょう。だから死ねとはならないでしょうから、財政も真剣に考えるべきではあると思います。

美味しいものを食べたいは筆者も分かります。健康的に生きろと言う気もありません。まぁでも沖縄の特質を活かし、伝統を取り戻し、長寿のイメージを復活させ、健康ブランドで産業振興していくという考え方はあるでしょう。不健康なイメージで健康は売れないですからね。筆者には沖縄の健康のイメージも時間の問題で無くなってしまうように見えます。人の口に戸板は立てられません。

必ずしも農業のブランディングと健康は関係ありません。例えば甘い果実のアピールも良いでしょう。ただ、沖縄の伝統食とかつての長寿に関連性があるのであれば、それを捨てるのはもったいないなと思う訳です。

米軍の方々も故郷の食生活を維持したいと思いますが、沖縄に影響を与えるばかりでなく、沖縄から影響を受けるところがあっていいのかもしれません。こういうところから、沖縄県民の米軍に対する支持が広まる可能性があるのではないでしょうか?

沖縄の日本人類史に残る貴重な発見

2017-05-20 05:10:26 | 日記
白保の全身人骨、日本最古 2万7千年前「旧石器時代に葬送思想」 人類史解明の手がかり(八重山日報 2017/05/20)

>石垣市の「白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡」で2016年までの調査で見つかった旧石器時代の人骨が、全身骨格がほぼ残った人骨としては国内最古の約2万7千年前のものとみられることが分かった。同県立埋蔵文化財センター(西原町)が19日発表した。人為的に安置されていたとして、旧石器時代に人を葬る思想があったことをうかがわせ「墓域を国内で初めて確認した」と説明している。

>これまで最古とされていたのは、沖縄本島南部で発見された「港川人(みなとがわじん)」の約2万2千年前。同センターの金城亀信所長は19日の記者会見で「日本の人類史に新たな一ページを刻むことができる重要な発見だ」とした。

沖縄で日本人類史に残る貴重な発見があったようです。日本は多雨で雨が弱酸性なため酸性土壌で人骨が残らないのですが(貝塚は貝の炭酸カルシウムによりアルカリ性が保たれ、縄文時代の人骨は比較的残ります)、沖縄の土壌はアルカリ性(沖縄の自然環境 3.土壌)で人骨が良く残ります。 これまで日本最古の人骨は沖縄の湊川人でしたが、恐らく今回も本物なのだと思います。

2万7千年くらいまで遡ると、沖縄(先島)人の祖先ではないかもしれませんがね。まぁいずれにせよ、日本人類史に残る貴重な発見です。沖縄本島には立派な博物館があって、湊川人もアピールされているようですが(沖縄県立博物館)、石垣の博物館は比較的体制が整備されていないようですので(石垣市立八重山博物館)、発見の格にあわせて投資があっていいのかもしれません。先島地方は明らかに沖縄(日本)ですが、地勢上沖縄本島より、台湾に寧ろ近いという特性があります(先島諸島(ウィキペディア))。古い時代は台湾系の人が住んでいた可能性が高いのではないでしょうか?ですから、今回発見された人骨も勿論石垣に残した方がいいでしょう。