観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

インフレで財政再建は可能か

2017-05-27 13:58:15 | 政策関連メモ
現状の財政はそんなに悪いものではないでしょう。高橋洋一氏が指摘するように、日本政府は財産を多く持っていますからね。国債が多く買われているということは、市場は国債暴落を心配していないということです。

ただ、少子高齢化で普通に行けば支出が増えて収入が減りますから、将来にわたって何もしなくていいということではないでしょう。日本政府は支出を削っていき、収入を増やしていく必要があります。だからと言って増税すれば、景気が冷え税収が減る側面があります。答えは政府が無理な支出をしないとともに、インフレしかないでしょう(民間の支出を促すことです)。インフレは借金を減らす効果があります。国家財政が破綻すれば、100%の確率でハイバーインフレになります。急激な変化は痛みを伴いますから、この破局は避けていかなければなりません。自らインフレ誘導を決断するのがベストの結論でしょう。

インフレした場合の懸念は金利の上昇です。ですが、日銀が利上げしなければ、金利は上がらないのではないですか?(インフレになると、なぜ金利が上がるのですか? yahoo知恵袋)

>つまり、インフレになると金利が上がるのは、インフレを抑制して貨幣価値を守るために日銀が金利を上げるから、です。

借金を良しとしないのは美徳ですが、お金を使う人がいなければ、収入もありません。誰かが使う必要があります。これまではアメリカが世界の消費を引っ張ってきたのですが、日本やドイツもその方向性で協力すべきでしょう。しなければ、経常収支の赤字にアメリカ国民が怒り、トランプを生むことになります。何度でも。トランプのような人を説得していくことが大事です。アメリカが買わなくなったら、我々も困るのですから。

EUとトランプの衝突を防いでいく(経済財政改革の方向性)

2017-05-27 09:53:20 | 政策関連メモ
事実上の議長国は日本 安倍晋三首相「EUとトランプ氏が正面衝突しないように調整する」(産経ニュース 2017.5.26 23:35)

>「EU(欧州連合)とトランプ氏が正面衝突しないように調整する」

>安倍首相は今月中旬、周囲にこう語り、EU諸国と米国との亀裂を防ぎたい考えを示した。

>サミットで米欧間の考えが食い違うテーマの一つが、「自由貿易をめぐる議論」(日本政府関係者)だ。昨年の伊勢志摩サミット共同声明では「あらゆる形態の保護主義と闘う」との文言が盛り込まれた。だが、トランプ政権は「保護主義政策をとる権利がある」(ムニューシン財務長官)との立場を崩しておらず、欧州側は神経をとがらせている。

トランプ大統領はイギリスのブレグジットを賞賛し反EU的姿勢を鮮明にしています(ブレグジットは「素晴らしいこと」に─トランプ氏=英タイムズ紙 ロイター 2017年 01月 16日 09:50)。また、特に巨額の対米黒字を抱える特にドイツに厳しいことは明らかです。トランプ大統領はドイツ系ですが、アメリカに対する忠誠心が高く、ドイツを批判する。これがグローバルスタンダードというやつなのでしょう。何処ぞの野党第一党の党首も中国人を疑われないためには日本に寄り添い中国を批判すればいいと思うのですが、そういうことは頑なにやりませんよね。中国がルーツでも香港とか台湾とか呑みこまれそうなところは、わりと必死なんですが、どうも華僑は上手く溶け込みません。筆者は移民賛成派ですけれども、こうした懸念があるのは確かです。

トランプ氏「ドイツはとても悪い」 対米貿易黒字を批判(産経ニュース 2017.5.27 00:55)

>ドイツ誌シュピーゲル(電子版)は26日までに、トランプ米大統領が25日に欧州連合(EU)のトゥスク大統領とユンケル欧州委員長とブリュッセルで会談した際、貿易問題に関連して「ドイツは悪い、とても悪い」と批判したと報じた。会談の参加者の話として伝えた。

>トランプ氏に同行中の米国家経済会議(NEC)のコーン委員長も26日、「ドイツとの関係に問題があるのでなく、貿易に問題があるといったのだ」とし、ドイツそのものを批判したわけでないと釈明した。トランプ氏はかねてドイツの膨大な対米貿易黒字を批判していた。

トランプ氏、関税下げ要求 G7会議、貿易で摩擦鮮明に(日経新聞 2017/5/27 4:07)

>初参加したトランプ米大統領は貿易政策で「米国が関税ゼロなら、他国もゼロにすべきた」と主張。各国に関税引き下げを求めた。

>「米国第一主義」を公言して初参加したトランプ氏は「米国は公正で自由で開かれた貿易を求めている」と主張。相互的な通商関係が必要だとし「米国の低関税に合わせないのであれば、関税を引き上げるまでだ」とも力説した。輸入時の検査態勢など各国の貿易障壁も批判し「公平な貿易条件」を日欧各国に求めた。

トランプの主張が正しいのかどうか筆者には分かりませんが、少なくとも日本はアメリカよりも関税が低いというデータがあります(グローバルノート 世界の関税率(加重平均) 国際比較統計・推移)。ドイツなんかも必ずしもアメリカより関税が高くない感じですね。

アメリカ市場は輸入製品に荒らされ易い傾向はあるように感じます。確かに日本やドイツは輸出産業が強いところもあるでしょう。これが何なのかということですが、ひとつには言語障壁はあるかもしれません。英語は国際共通語ですから、勉強する人も多い。これは人を集め易いというメリットがあるとともに、外国の輸出企業にとっては、市場が良く分かり、攻略し易いという側面はあるでしょう。アメリカ輸出企業が日本市場・ドイツ市場を攻略しようとしても、言語障壁から攻略のツボが分かりにくいのかもしれません。でも、これは良し悪しですから、動かせないところです。日本語の国語を英語にする訳にもいかないでしょう?

もうひとつ多分こちらがより大きいと思いますが、日本・ドイツはしまり屋だということです。お金を使わず貯めこむことで著名なところがあります。お金を使うなら、その内幾分かは輸入品を買うはずです。消費が増えて輸入が増えないということはありません。アメリカの消費性向の高さは有名ですよ米国債に回るでしょう。そして米国が使い、外国にお金が回るという構造になっています。リーマンショック(ウィキペディア)の時にメチャクチャ金融緩和したでしょう。どの国がどれだけ金融緩和したか分かりませんが、アメリカ発の危機だけに、アメリカが相当使ったのではないですか?こうしたことでも、使えば使うほど輸入が増えるということになります。また、貯蓄すればするほどその内幾分かは国債それも米国債に回るでしょう。

アメリカが使わなくなれば経済がシュリンクしますから、改革の方向性は日本やドイツが使うという方向性しかないように思えます。安倍マリオはもう既にやっています。アベノミクスがそれですね。トランプとも比較的友好的な関係を保っているでしょう。ドイツもお金を使うことに自覚的になっていいと思います。ドイツ人が輸出してお金は墓場に持っていくじゃあ、やりきれない人もいるでしょう。マルクはもうないですけどね。

欧州中銀、 デフレとの戦い(ニュースダイジェスト)

>欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁は、「金融市場の魔術師」の異名を持つ。

>「スーパー・マリオ」が、またもや金融市場を一驚させる大胆な政策に踏み切った。彼は、今年6月5日にフランクフルトで行った記者会見で、政策金利を0.25%から0.15%に引き下げることを発表し、ユーロ圏に事実上の「ゼロ金利」状態を生んだ。

>さらに総裁は、ECBというダムの水門を開けて市場に大量の資金を流し込んだ。ECBは4000億ユーロ(56兆円、1ユーロ=140円換算)という天文学的な額の資金を、0.25%という低金利で民間銀行に貸し出すことを発表した。市場をお金でジャブジャブに満たすことによって、融資や経済活動を活発化させるためである。

>ドイツ農業銀行や信用金庫、ドイツ保険協会(GDV)は、「貯蓄をする市民に犠牲を強いる」として、ECBの金利引き下げを批判した。

貯蓄も大切ですけどね。ただ、最低限の社会保障は必要ですから、どちらかと言えば、国家財政の方が重要だということになります。最低限の社会保障プラスアルファで保証がほしい人が貯蓄するという形です。日本の場合はまた記事を書きますが、財政再建にはインフレしかない感じです。つまりアベノミクスが正解です。ドイツの財政は健全といいますが、日本と違い銀行に巨大な債務があるみたいです。破綻すれば国有化しかありませんから、結局ドイツにも莫大な借金があるということになります。これを救うには、インフレしかないという結論になるでしょう。デフレだとお金の価値があがりますから、借金も重くなります。EUにはギリシアをはじめとした南欧の財政が危ない国も含みますよね?その辺を救うためにもインフレしかないはずで、そのようにしているはずです。南欧を切り捨てれば、(東欧はありますが)、ユーロが上昇しますから、虎の子の輸出企業が儲かりません。ドイツも腹を括ってインフレにしお金を使っていくことを考えるべきです。やっている部分もあるのでしょうが、安倍政権も含め自覚的ではないかもしれません。少なくともあまり説明はしていない。というのもトランプが納得していないでしょう?

トランプが公正な貿易を言うのはいいですが、恐らく我々が不公正なことをしているということはそんなにはないでしょう。アメリカ人はアメリカ大好きで海外旅行に出かけたことのない人も多い。多分外国のことなんてそれほど知らない訳です。そんなアメリカが生んだ民主主義のチャンピオンがトランプです。我々は多分アメリカ人が思うほど不公正ではありません。ただお金をあまり使っていないだけです。一朝一夕で改革はなりません。というかするべきでもありません。国民の意識的なところですから。無理やり国が命令して使わせる訳にもイカンのです。ジックリ腰を落ち付けて話し合うことをトランプに求めたい。

民進党ホームページからブラウジング

2017-05-27 07:21:08 | 日記
ふと民進党ホームページを見たら、「蓮舫代表、独ニーダーザクセン州首相と会談」(2017年5月26日)などという記事がありました。

>蓮舫代表は26日朝、来日中のシュテファン・ヴァイル独ニーダーザクセン州首相と会談した。

>冒頭ヴァイル州首相より、謝辞が述べられた。これに対し、蓮舫代表は招待いただいたことにお礼を述べるとともに、ニーダーザクセン州と日本の共通点として自動車産業を抱えていることを指摘、世界に保護主義の風潮があることについて懸念を表明した。

別にドイツ車もいいんですけどね。ニーダーザクセン州?と疑問に思ったので検索してみると、徳島県に関係あるみたいですね。

ドイツ・ニーダーザクセン州と友好交流関係にある理由は何ですか。(徳島県)

>第一次世界大戦時、青島で日本軍の捕虜となったドイツ兵のうち約1000名が、当時の板野郡板東町(現在の鳴門市大麻町)にあった「板東俘虜収容所」に収容されていました。収容所所長の松江豊寿はドイツ俘虜に対し寛大で人道的な措置をとったことで知られており、その結果、ドイツ人俘虜と地元住民との間に立場を越えた友好の絆が芽生えました。

こんなことまで分かるとは、グーグル先生は優秀すぎますよ。ニーダーザクセン州を検索しようとするだけで、予測変換で、「ニーダーザクセン州 徳島」を候補に出してきます。あまり知識がなくても、勝手に機械がフォローするんですね。

こういうの松山にもありますね。筆者は松山生まれの松山育ち(高校まで)なのですが、ロシア兵墓地(松山市役所)が名所みたいになっていて何度か行ったことがあります。筆者のロシアよりに見えなくもない姿勢に案外こういうのが関係しているのかもしれませんね。

>墓  碑 98柱(他にアメリカ兵、ドイツ兵の墓碑2基も建立されている。) 
>捕虜兵の博愛処遇は県民に徹底されており、外出は自由で温泉、観劇等を楽しみました。その噂はロシア兵の間で広まり、ロシア兵が投降するときには、“マツヤマ”と叫んだとも伝えられています。
>碑は祖国を望むように北向きに建てられています。なお、埋葬者の出身地は、当時の広大なロシア帝国の各地におよんでおり、ロシアやポーランドに限らず、現在のウクライナ、ベラルーシ、バルト諸国、中央アジア諸国が含まれています。

戦前の日本は意外と人道主義的だったという認識が筆者にはあります。世界に受け入れられようと必死だったのだと思います。当時世界と言えば欧米で、異物の日本が苦労したことは想像に難くありません。

それはともかく、徳島で民進党と言えば、尖閣で中国がぶっこんできた時に対応した仙谷由人(ウィキペディア)(当時官房長官)でしょう。今更尖閣事件の対応を問いはしませんが、ウィキペディアを見ていて気になったのは、文化大革命のくだりですね。

>2009年11月12日、『毎日新聞』の政策情報誌「毎日フォーラム-日本の選択」のシンポジウム「政治は変わったか〜民主政権の課題と自民再生への展望」において、行政刷新担当相として、事業仕分けについて、「予算編成プロセスのかなりの部分が見えることで、政治の文化大革命が始まった」と述べた。また、12月9日に、テレビ朝日『スーパーモーニング』内で、「事業仕分けで文化大革命が起こってますよ」と発言した。さらに、12月17日に国家公務員制度改革推進本部[55]の立花宏事務局長ら10名の幹部職員を更迭した際にも、政治主導の文化大革命だと述べた。

いや~、世界史史上に燦然と輝く比類なき文化破壊であるところの文化大革命(ウィキペディア)という用語を自分達の行動に当て嵌めるとは、セクトシンパの弁当運び(らしいです)は恐ろしいですね。筆者など文化大革命と聞くだけでゾワっとしますが、中々できることではありません。

>毛沢東の腹心の林彪共産党副主席は指示を受け、民衆や紅衛兵に「反革命勢力」の批判や打倒を扇動した。実権派や、その支持者と見なされた中国共産党の幹部、知識人、旧地主の子孫など、反革命分子と定義された層はすべて熱狂した紅衛兵の攻撃と迫害の対象となり、組織的・暴力的な吊るし上げが中国全土で横行した。劉や鄧が失脚したほか、過酷な糾弾や迫害によって多数の死者や自殺者が続出し、また紅衛兵も派閥に分れて抗争を展開した。さらに旧文化として破壊の対象となった貴重な文化財が甚大な被害を受けた。

気になって習近平主席と文化大革命との関連を検索してみたら、主席は弾圧された方で苦労したみたいですね。

>(文革当時)紅衛兵によって大小合わせて十数回も批判闘争大会に引き出され、四度も監獄に放り込まれた。(ウィキペディア「習近平」)

習近平と文化大革命――現代に落とす文革の影
 矢吹 晋(横浜市立大学名誉教授)

>まだ幼かった習氏は、1962 年(9 歳)から、中国共産党元老のひとりだった父親・習仲勲氏の冤罪事件(補注1)に巻き込まれ差別された。「文化大革命」中に、吊るし上げられ、飢えを経験し、あちこちをさまよい、拘禁されたことさえあった。1969 年の初頭、16 歳にも満たなかった習氏は陜西省北部農村の生産隊への下放を自ら志願して、延川県の文安駅人民公社梁家何生産大隊にやって来た4。山の崖に掘った洞穴式住居(窑洞)には、特にノミが多く、刺されて全身が水泡だらけになり、オンドルに敷いたアンペラの下に農薬を撒きノミを退治するしかなかった。この数年間、ほとんど休まずに野良仕事をし、石炭を運び、土嚢を積み堰を作り、肥え桶を担ぐなど、どんな仕事もし、どんな苦労もいとわなかった。

こういう人なら、核開発・ミサイル開発に全力で北朝鮮人民を飢えさせる北の元帥なぞ嫌っていてもおかしくありません。北の元帥どの、ぜいたく大好きですしね。反貧困で倹約家の習近平主席とは全然違いますね。

北朝鮮の最高指導者金正恩が好きなもの(NAVERまとめ)

>23日付の英紙インディペンデントは、パリ駐在の北朝鮮政府当局者が、金正恩第1書記の好物とされるチーズの製法を伝授してもらおうと、フランスの乳製品の専門学校に北朝鮮の専門家の訓練を依頼したが、断られたと報じた。

>2013年10月20日、大衆網は記事「ロッドマンが暴露、金正恩からの待遇は七つ星クラス、彼はプライベート・アイランドを所有、無数のお付き添い」を掲載した。 ロッドマンは「北朝鮮での待遇は七つ星クラス、国家元首並みの扱いだったという。ロッドマン氏は金正恩第一書記が所有するプライベート・アイランドに招待された。島にはゴージャスな施設が並び、60フィートクラスのヨット、数十台の水上バイク、乗馬用の馬などがそろっていたという。

まぁ別にゴージャスな生活もいいんですけどね。民衆を飢えさせてまでやることなのかって思いますよね。ロクな産業もない癖に、大体何で稼いだの?って感じでしょう。

官民あげてグローバルな国家犯罪を遂行
(SAFETY JAPAN 古森義久 日経BP)

北朝鮮のミサイルは輸出品なんですか?(Yahoo 知恵袋)

>北朝鮮の火星弾道ミサイルを購入した国

>イラン、シリア、パキスタン、リビア

安倍晋三首相「国際協調路線への信任だ」 ロウハニ大統領に祝辞(産経ニュース 2017.5.20 21:36)

日本とイランの関係(ウィキペディア)もいろいろあるでしょうが、安倍政権には影響力を発揮していただきたいところです。

以上、ネットサーフィン(死語)でした。今はブラウジング(コトバンク)って言うらしいですね・・・。聞いたこと無いなって感じですが、今時の言葉を使った方がいいのかもしれません(オッサン)。