観測にまつわる問題

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ITの学校で何を学ぶか(技術の陳腐化問題)

2017-05-29 14:26:34 | 政策関連メモ
IT技術者が不足しているらしいですが、志望者がいるのに学校をつくっていない訳ではないんだろうと思います。やはりIT技術者を目指す人が少ないんでしょう。ひとつには重労働もあるかもしれませんが、アニメーターとかは重労働でも集まったりしているみたいですから、楽しさややりがいあるいはお金でカバーできる部分はあると思います。筆者がここで問題にしたいのは技術の陳腐化の問題です。

グーグル検索「技術 陳腐化 IT」

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技術の流行り廃りの流れが速いIT業界だからこそ、技術を教えることに困難性があるのでしょう。学んだ技術が使えなくなる可能性が高いなら、誰が勉強するのでしょうか?

必要なのは、マインドを身に着けてもらうことではないでしょうか?

東洋経済5月27日号に久夛良木健氏のインタビューが載っていました。PS生みの親で優秀な人だと思いますが、失敗もしています。誰もやってないことをやる人に失敗はつきものです。ですが、誰も新しいことを生み出さないと世界は面白くなくなるでしょう。同じことばかりではいずれ飽きもきますしね。

オープンイノベーションが重要だと指摘していますね。創造というものもゼロからイチを生み出しているのではないと筆者は思います。新しいように見えることも実際は何か古いものの上に築かれていることが多い。ただ、人がやらなかったことをやり、人が気づかなかったことに気付くのが創造なのでしょう。Standing on the shoulders of giantsは西洋の格言ですが、さすがに知の本質をついていると思います。ですから、オープンに優れた技術者どうしが交流すれば、新しいものは生まれ易いでしょう。

また、こんな技術があるからちょっと試そうかという姿勢が大切なのだそうです。これもその通りかもしれません。技術は自分のものにしていかなければ力がつきません。実践あるのみで、いいなと思ったらどんどん自分で試していくことが重要です。

ただ今ある技術を学ぶためのIT学校も結構ですが、新しいものを生み出す人材を育てるには不足です。あえて意識的に自分で考え自分で創造する癖をつける、そんな学校があっていいのではないでしょうか?楽しければ、過重労働も何もないですしね。技術が陳腐化したところで、新しい技術を生み出せばいいだけです。そういう教育が求められていると思います。

マインドは育てられますよ。実際のところ、社風に染まる、業界の体質に染まるということは往々にしておこります。必要な考え方というのは身につくんですね。それを意識して身につけさせるか否かだと思います。