寒い国にくらべるとロンドンはまだまだ序の口でしょうが寒さが本格的になってきました。
今朝はロンドンもよく冷え込み0度です、マイナス16度だと言われるイギリス北部方面にくらべると暖かいくらいでしょう。
僕の生まれ故郷では今ではもう無くなってしまったのかもしれない寒中休みというものがありました。
信州のような寒い国では二月の一番寒くなる頃一週間学校が休みになったのです。
あの頃の寒さは鼻から空気を吸い込むと鼻の中がフリーズドライされたような奇妙な感覚になる程寒かったものです。水道管の水が凍ってしまったことは日常のことでした。
そんな自然の力を利用しない手はないと12月の末あたりから小、中学校の校庭には一面に水を張り巡らせ本格的なスケートリンクが作られたものです。
時には三月の卒業式の頃まで滑ることができたのです。
陽が当たり氷がゆるくなってくる頃には滑っていると氷面が波うち始めジャンプなどができかなりスリリングなスケート遊びでした。
氷が割れて落ちたとしてもスネくらいの深さで危険ではありません。
そんな氷もまた水に戻り春休みの間に校庭からは水が抜かれ4月の入学式にはすっかり乾ききってあの二月の
凍てつく寒さははるかかなたのことだったのです。