ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

「世界心理治療学会」で発表 小池能里子のアドバイス 2

2017-02-06 07:50:39 | エッセー
☆小さな幸せ記録を毎日つける
指導中のクライアントに、毎回来る度に「小さな幸せ記録」を、一日5つ
以上記録し、それを宿題として私が拝見させていただきます。
そして、もしどうして見つからなければ、「その日が無事に過ごせた」
それを伝えすると「そんな、トッテモ無理です」と皆さんがおっしゃるの
ですが、「何も失敗をしなかった」「どこも痛くなかった。」「何を食べても
美味しかった」「家族がみんな元気だった」など、そんなことだけでも5つは
あるから、「何も見つからなければ、それだけでも毎日記録をするように」と
説明します。何故なら、自己肯定する前提には、「自分は案外幸せな方なのだ」
と、自覚することが、私にはどうしても必要だと思えるからなのです。
すると「なるほど」と納得して、そんな当たり前のことで良いのだと理解し
今まで当然だと思っていたことを、毎日自分で見つけて記録し、「平凡なことは
幸せなことだ」と、「大きな気づき」を得られるようです。

そしてはじめは「こんなことはバカらしい」と思ってやっていても、それが
だんだん習慣になり、やがて楽しくなって、今までまったく気がつかなかった
「小さな幸福感」を見出し、やがて嬉しさや、喜びや、感謝などに、大変敏感
になってくるのです。後で聞いてみると、「ホンネでは初めはバカらしいと思い
ました。でも先生が真心をこめて対応して下さるので、努力してやってみると
いつの間にか、価値観や、考え方がスッカリ変わったのです。いつも今まで
文句ばかり言っていたけど、身の周りには案外幸せはあるのですね」と、嬉し
い気づきを得られるようです。
 何故なら、意識は一つしかないので、今まではいつもネガティブで、マイナス
方向に向けられていた意識が、小さな喜びや、幸せ、感動、嬉しさなどを見つける
こと(プラス方向)に向けることで、いつの間にか、感性が豊かになり、他人の
気持ちを思いやれる「幸せ敏感性質」になってきます。
 初めは抵抗感があっても、くり返し実行していると、いつの間にか、考え方が
変わって、「感謝できるようになった」「普通と思えることが、実は幸せなのだ」と
自然に気が付いてくるのです。すると、精神状態がだんだん安定してきて、表情まで
すっかり穏やかに変化するのが、私にはとても大きな喜びです。
コメント
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