ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

トワイライトの散歩

2019-08-28 07:47:41 | エッセー
 今年はセミの声も虫の音も聞いていない、いくら駅前に住んでいても、まったく
夏の風物詩も感じられないのは、なんと情感がない日常だろう?
 夏の終わりごろに虫の音が聞こえだすと「ああ、も夏は終わるのだ」と、とても
センチメンタルなった少女時代。そう言えば私のニックネームは「おセンチ」だった。
 夕食を済ました6時20分、ベランダに出たら急にセミの声が聞きたくなり「羽根
木公園へ行ってくる、セミの声聞きに」と、夫に言うと、「今頃の時間はもうセミなん
て鳴いていないよ」と言った。でも、「行ってみなければ分からないじゃない。夏に
一度もセミの声聞かないなんて、生まれて初めよ。これから行ってくるね」と家を
飛びだした。




 

家から羽根木公園まで5分もかからないし、大好きなトワイライトの散歩
なんてしばらくぶり、少々ほろ酔いの私は嬉しくなった。
 北口に駅前には大きな欅が何本かある、そこではセミがミンミン鳴いていた
ので、やっぱり来てよかったと思った。公園の近くになったら、いろいろな虫
の音が一斉に聞こえたし、セミも沢山鳴いていた。人も時折公園入口の階段を昇り
降りしているので怖くはない。「やっぱり来てよかった」と、ほの暗い階段を昇って
中段にあるベンチに座って、虫の大合唱をしばらく聞いたら「夏も終わるのだ」と
淋しいような気持ちになり、記憶の彼方からいろいろな事を思い出した。
 家に帰るまでわずか20分あまり、季節の移ろいを十分堪能できたトワイライト
だった。
 




※83才のベテラン作家が伝える人生を楽しく生きるコツ
 (まぐまぐ編集の方が書いてくれた文です)
2019年2月から始めた有料メルマガ『小池能里子の「人生を思い通りに明るく生きるコツ」』は、著書43冊のベテラン作家・小池能里子が自ら日々実践してきた“明るく生きるコツ”をお伝えする手紙のようなメルマガです。あとちょっと頑張れば週末を迎える木曜日の朝に毎週お届けしています。

   ・認知症9年目ながら今でも優等生な旦那さんのこと
   ・歳を重ねても心も体も元気でいるためのポイント
   ・夫婦生活をより豊かに幸福なものするための工夫
   ・平凡な生活を楽しく生きるコツ
   ・人間関係をスムーズにする方法
   ・不快な感情を素早く捨てる

ダンス教師、ヨガ指導者、心理カウンセラー(世界心理治療学会で発表)作家、表情筋トレーナー、ヒーラーなど、10以上の肩書きを持つ小池能里子がコラムでお伝えしていきます。中でも認知症発覚から約9年、症状が進行していない旦那さんとの夫婦関係を良好に維持する能里子流の介護術は、家族の認知症介護で苦労している人にひと筋の光明を見出してくれます。相談や質問も受け付けているので、お悩みがある方、話を聞いてほしい方もこのメルマガをご活用ください。登録した最初の月は無料で読めるので、お気軽にお試しください。

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