これは長年の結婚生活を続けた「妻の恨み節」とだ思う。
今日の記事は70歳代一人、60歳代2人の老妻の話で、私より大分年齢が下だが、夫が
それほど自分勝手だったのなら、そう思うのは当然かも知れない。
現代は共働きが増え昔は想像もできないような、夫の「産休」や「育休」制度ができた
のだと思う。仕事人間だった私は、約30年人を雇って家事一般をほとんど任していた
ので、今主婦業を一人でこなしてみて、限りなく大変な作業と思うので、夫の協力なし
ではとても無理だと思う。
私自身は80歳代で、今月90歳になる認知症の夫を介護していて、他人様は献身的
などと言って下さるが、あまり無理することなく自然体で夫に対応している。
夫の認知症に対しても、また他の病気に対しても、専門的ではないが、雑学的な
知識があり、今のホンネは「幸せな状態で、もう少し長生きして欲しい」と思って
いる。昔近所に住んで私達をよく見ていた弟の奥さんは、「お兄さんは国宝的な愛妻家」
と言ったが、それは確かかも知れない。
商人の妻でありながら、自由に仕事や勉強をさせてくれ、これはごく最近気づいた
が、家事はすべて人を頼んでいたので、家族はまったく困らせなかったと思っていた。
ところが、最近友達から当時息子が「いつもママがいなかったので、相談もできず
淋しかった」と聞いた。海外での研修は30回、それだけ留守にしていたのに、夫の
精神性など気づかなかったし、只の一度も小言を言わなかった。
私が夫に心からやさしく接せるのは、「夫の寛容さと愛の深さ」で、まだ若いご夫婦
も、高齢になっても幸せを感じながら暮らせるのは、お互いの協調と、思いやりでは
ないでしょうか?悪妻の私ですが、胸を張って言えるのは「若い頃から夫の健康管理は
誰にも負けない」ことで、そのため、夫も許してくれたのでしょう。
長い結婚生活は色々ありますが、お互いに時折相手を思いやる気持ちをキープ
しながら暮らしましょうね。