小田急線は新宿始発で、時間にもよるが各駅停車は何時も空いている。
午後の3時半頃デパートへ買い物へ行き、止まっていた電車に乗った、すると多分
70歳代位と思える二人連れの男性が私の目の前に座った。
一人は杖を持っていたが、その年代にしては大柄で、見た目はカッコイイ方達で
2人で楽しそうに会話していた。電車が走り出し本を読んでいた私は、目の前に座って
いる男性達を見て驚いた。
二人共揃って気持ちよさそうに居眠りをしていたが、歩いていた姿や、座っていた
姿とはまったく変っていた。腰が後ろへひけて首が前へ出ているが、2人ともおんなじ
姿で老人そのものだった。ほんの数分前に見た「年齢にしてはステキな方達だな」と
思ったのに・・・これが「老い」なのだ。いくら元気でも、気持ちが若くても、年齢は
シビアに表れるのだ、さりげなく観察しながら、(きっと私も同じなのだ)と改めて
「老いたこと」を痛感した。梅が丘で降りる時はまだ眠っていたがさすが写真は
とても撮れなかった。