ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

「世界心理治療学会」で発表 小池能里子のアドバイス 2009.8月 再投稿「

2022-07-10 08:51:26 | エッセー

 ☆世界自分が好きになれない人に  

幸せの第一条件は「自分を愛し、肯定すること」これは心理カウンセラーと

しての私の持論です。たとえどんなに能力があっても、素晴らしい条件に恵まれ

ていても、自分を受け入れられない人は、絶対に幸福にはなれません。

 Nさんは25歳看護師さんですが、幼い頃から「白衣の天使」と言われる

その仕事に憧れそれを実現できました。希望に燃えて一所懸命勉強し、実際に

その大学病院に入ってみると、その理想と現実とのギャップは想定外で、戸惑う

毎日でした。そんな日常に最近は「自分は何のためにこの仕事を選んだのだろうと」

といつも後悔と、反省と、自己嫌悪の毎日でした。

 もっと一緒県命仕事に取り組みたいけれど、それができない、ミスこそないけど

ただ機戒的に仕事をこなすだけ、(こんなはずではなかった)と、絶えず感じなが

らの毎日で、そんな自分がますます嫌いになってきたのです。

 家族にも、友人にも打ち明けられず、悶々としてカウンセリングルームを

訪ねてきましたが、苦しい気持ちを私に打ち明けただけで、随分気持ちが軽く

なったようで、その日は表情がかなり明るくなって帰りました。

 

 それからいろいろと分析すると、完全へき、理想主義者、非融通性、内罰的

(何か問題が起きると、それはすべて自分が原因ではないと思うタイプ)でした。

 良く言えば純粋、悪く言えば融通がきかない、そんな自分の心のメガネで価値

判断しては、大変生きていくのがキツイでしょう。

 またいつでも要領よく立ち回り、みんなに人気のある同僚にもイライラして

いた事実もあったようです。それらについても「正しいことが必ずベストではなく

正義の刃を振りかざして相手を傷つけることもある」また「必要悪」という言葉もあり

「嘘をつかないで、もしも本当のことばかり言っていたら、場合によっては人間関係

は悪くなる」など、心の機微などについても、具体的に詳しくカウンセリング

しました。すると今まで「心のかたくなさ」が、自分を苦しめていたことに、ハッと

気づいたようした。それから少しづつ気持がやわらかくほぐれてきたことを、私には

感じられるようになりました。

 また、自分を癒し、励まし、感謝する、私創案「セルフ・ヒーリング法」を朝晩

必ず行うことも指導しました。すると、今までNさんを縛っていた固定観念や正義

感などが、だんだん少なくなるのを感じられました。

 最終回のNさんは、「視野が大分広くなるにつれ、心のつかえがなくなりました。

すつと、今まで自己嫌悪ばかりだった気持ちが少なくなり、自分を好きになりました。

世の中のすべてが1プラス1=2ではない事も良く分かったので、とても肩の力が

抜けて、これからはもう少し楽になり、仕事も良い意味で要領よくこなせると思います」

と大変嬉しそうでした。今ではきっと好きな仕事に、生きがいを持って、楽しく働い

ていることでしょう。 心清き正義感で、融通が利かなく、また、間違ったことは絶対

に許せないタイプの方、もしもそんな心あたりがある方は、どうぞ参考になさってくださいね。

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