ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

夫と久しぶりの外出

2022-07-07 09:37:43 | エッセー

 夫は帯状疱疹にかかり、その少し良くなりかけた頃に、持病の「石灰沈着疼痛症」

になった。全く動けず訪問治療をお願いしたが、その先生がすぐに救急車を要請して

下さり、病院の手配もして下さったお蔭で入院出来た。その時点で私の判断の早め

の対応が良かったと思っている。訪問診療の先生が「このままでは余命は2週間」と

おっしゃった。でも10日間入院したが、退院して2カ月お陰様ですっかり元気になり

先日からデイホームへ週1度通えるほどまでなった。

 この26日で夫は90歳の誕生日を迎える。夫を喜ばしてたくて近所に住む弟達夫婦

3組で箱根一泊の予定だ。随分電車に乗っていないし、実は歩けるかどうか不安で

昨日は「お誕生日二十日前の前祝いしよう」と、新宿まで出かけた。

 心配したがスローペースだが歩けたし、夫の希望で中華料理が良いと言うので、2人

で乾杯した。でも今朝は疲れたようで食事をすると「疲れたから寝るね」と、すぐに

ベッドに入った。

でも、場合によっては、弟達が一緒なので車椅子を持って行くつもりだ。

家庭で介護すると認知症の余命は3年から5年と言われているそうだが、満10年間

穏やかで幸せに介護できたので、その延長線上で「男性の平均寿命より10年間長生き」

して欲しいと思っている。できるだけ夫の好みの食事を工夫し、毎日楽しく晩酌できて

「美味しく食べられて幸せ」と言ってくれるように。また、絶えず細かく観察して

残り少ない人生を、穏やかで幸せな状態で過ごして欲しいと思っている。

 しかし、飲んべの私達は、昨日は楽しくてよく飲んだ。

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