ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

人生の終末期に

2024-02-02 11:36:24 | エッセー
 生まれつき脆弱で繊細な神経の私が、この年齢まで生きているのは、さま
ざまな心理学や、心身医学などの他に、精神的な研鑽を長年続け、ヒーリングなどを学習したからだと思っている。ほとんど子供達に頼ることなく、認知症12年目の夫の介護は,毎週3日間デイホームでお世話になりながら、長年
私一人でやっていたが,でも、年齢的的にもそれが無理になってきたと痛感
している。

3年前のカテーテル手術は、退院してもすぐ元気になった夫は、以前とは
まるで違った。認知症もわずか3日間の入院で進んでいるし、体力も明らか
に落ちている。でも夫がどんな状態になっても、私は夫をできるだけ我が家
で看取りたいので、施設には入れたくない。介護をするためには、自分の
精神力や体力が欠かせない、幸い身体的には何も治療を受けていない
でも、最近は物忘れも多くなり、疲れやすくなった。
認知症が進むと介護が大変になるが、一度も粗相をしたことがなかった
のにそんな症状も現れた。

 私はいつも夫にこう言っている「あなたは病気なんだから、何を忘れても
大丈夫。欲しいものや、食べたいものがあったら何でも言ってね。もしも
行きたいところがあったら言ってね。私出来る事なら何でもするからね」
「間違えても、失敗しても怒らないから、必ず言ってね」と。
 でも、欲求が少ない夫は、何も言わない。お昼の食事は「うどん、お蕎麦、焼きそば、ラーメン、パスタ、ごはん何が食べたい?」と聞くと答える
こともある。今日は久しぶりに初めて杖を持って出かけたが、少々不安だ。
 いずれにしても、そう長くはない夫を大切にし、やさしく介護したい
と思っている。

コメント
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