亡くなってから今日で24日,時折どうしようもない淋しさや、悲しさ
で辛いけど、メソメソしている私を彼は嫌いなはず。
いろんな病気がありながら、男性の平均寿命より10年間長生きしてくれ
主治医の松沢病院の先生は「奇跡に近いかも知れない」と言って下さった。
また、お葬式はお経もお線香もない献花で、夫の好きはモダンジャズBGMと
家族の挨拶のだけの「自由葬」は大変好評だった。
何か楽しいことないかしら?と考えていたが、(そうだ、私が夫の仏壇
作ろう)と閃いた。それは寝室の私の家具を土台にすれば、高さも大きさ
も丁度良いし、その上に一回り大きいべニア板を載せて、レースのテーブ
ルクロスをかける。イメージすると私の行動は素早く、すぐに三軒茶屋の
金物屋さんに一直線。厚いべニア板をタンスより一回り大きく切り、一方
の角を丸くしてもらった。重たいのでタクシーで帰るつもりが、軽くて
わきに抱えて片手で持て、大好きな世田谷線で帰れたのも嬉しかった。
※遺影はイタリア旅行、ドレスアップ条件のオリエント急行内レストラン
ニスと刷毛を買って塗り方を教えてもらったので、家に帰り生まれて
初めて板を塗ってたら、なかなか面白くすっかり楽しくなった。
寝室のシャンデリアの電球が切れたのも幸運で、電気屋さんにタンスを
リビングに運んで貰ってあった。一晩乾燥させてから、重くて持ち上がら
ないお骨を息子に移動して貰って完成。南側でいつでも見える位置、不器用
な私が工夫し一所懸命作った仏壇。夫はきっと喜んでくれたに違いないと
大満足して、久しぶりに幸せな気分になってた。