人生修行の旅

「笑って、野垂れ死ぬ!!」
そのために、この人生をどう生きて、この命を何に使うか?人生一度きりの生き方を実験中!!

八ヶ岳縦走1泊2日55kmの旅②〜予測不能を楽しむ〜

2021年06月22日 | 挑戦
旅に出る際の下調べは最低限にしている。

あまり知らない方がその物事に直面した時の対応が楽しくなる。

もちろん地球から旅立つリスクが高いかどうかだけは事前にチェックする。

八ヶ岳を楽しそうに登っている方々の写真を何枚か見て、

今回の旅は距離はあるけど、ピクニックみたいなものだなと勝手に予想していた。

最初は編笠山。

緑豊かな樹林帯、綺麗な空気に安全安心な登山道。






これならみんな笑顔で楽しく行くわけだ^ ^

ずっとこの先もこんな感じでウキウキ登るのだろうと思っていた。

コースタイムの半分で編笠山登頂して、ウキウキと次の権現岳へ向かう。

しかしそんな気分は、樹林帯を抜けると突如現れたむき出しの岩を見て消えていく。

おいおい!頭上には所々くさりとはしごがかかっているじゃないか?






八ヶ岳がこんなに猛々しいなんて!

ピクニック気分から登山モードへスイッチ!

ちょっと寄り道をして山の先端に行くと、古い剣が刺さっている。




山は修行。

山には聖なる力は宿る。

古の人もそんな思いで登って剣を置いたのかもしれない。

時代が変わっても、

変わらないものもある。

50段以上はあるであろう梯子を降りて向かうは八ヶ岳最高峰の赤岳へ。




手を使いながら登る岩場。






気分は四足歩行のケモノさん。

人が誰もいないことをいい事に、人間ではない声を発しながらシカさんになる。

動物に変身したおかげでコースタイムの半分で赤岳を通過する。

難所を越えて集中力もきれかけた時に、

同じ山小屋へ向かう登山者がいた。

この時間に歩いているということは間違いなく山小屋チェックインの遅刻組である。

旅は道連れ世は情け

2時間弱をこれまた色々と話ながら歩く。

同世代で年子の子どもがおり、都内で活躍するIT関連会社の経営者。

共通項も色々あり、(実際にFacebookでは共通の友人が何人かいた)






たくさんの刺激をもらいながら1日の疲れも感じずに山小屋へ到着。

「同じ登山口だから、2人とも一緒に来ると思ってましたよ!長い道のりをお疲れ様!」

温かく声をかけてくれるオーレン小屋のスタッフ。

「まだ片付け終わってないから、夕食もお風呂もゆっくりどうぞ!」










9時間休みなしで動き続けてくれた身体への感謝を込めていただきます!

オーレン小屋は、ネパールへの里親支援やシェルパ族との交流があるようだ。

私も似たような活動経験があるため話を伺うと、

嬉しそうに色々と止まらないほど話をしてくれた。

自分が好きな分野に興味を持ってくれた人に話しをする時 人はなんて幸せそうな表情をするのだろう。

こちらまで幸せになる。

1泊2日の旅も後半へ。

明日は今日よりも長い距離が待っている。

無事に辿り着くために最善の選択をしていこう。

興奮状態で活性化した脳を静めながら、

とにかく横になって身体の回復を祈った。

つづく




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八ヶ岳縦走1泊2日55kmの旅①〜前兆〜

2021年06月22日 | 挑戦
「31歳はまだまだこれからだよ!何でもできるからガンガンいきなよ!」

自分で青年に言いながら、ハッとした。

これって、
ちょうど9年前に31アイスクリームを買って槍ヶ岳に行った時に、40代の登山家と道中一緒になり言われた言葉と同じじゃないか。

悪天候の中、はしごを登って一緒に山頂に行き、31歳の記念写真をアイスとともに撮ってくれ、雪の上をお尻で滑る技を教えてくれ降りてきたのを思い出した。

あれから9年、
同じ事を言ってる自分がここにいいる。

小淵沢駅から八ヶ岳の登山口へ歩いていく人は少ないらしい。




本来ならバスで八ヶ岳の登山口まで行く予定で予約していたが、そのバスは中止になってしまった。

これは何の前兆だろう...

「旅は流れのままに進むんだ!」

駅から意気揚々と曇り空を進むと八ヶ岳とは反対方向に進んでいた。。。

これは何の前兆だろう...

そうしてたまたま誰も歩いていない道で出会った31歳の青年と登山口までの約2時間弱を共にして、歩きながら色々と会話した。










山に入ると思考回路が研ぎ澄まされてて来るのだろうか

「いい経験をたくさんしたのならば、
それをたくさん返しなさい。

いい思いをたくさんしたのならば、
それをたくさん返しなさい。

まだいい経験やいい思いをしてないと
感じるならば、

それらを感じさせてくれる人々と会いなさい。

全てはちょうどいいようにやってくる。」

様々な前兆も、

あっ、そういうことだったのか、

と腑に落ちる。

新しい何かが旅を通して見え始めてきた。

つづく

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