坂を登り、木漏れ日のトンネルを過ぎたところにある小さな山小屋が丸川荘。峠にポツンとある風景を見ると童話の中に入り込んだ気分になる。
水道も電気もない昭和の趣きを色濃く残す山小屋。
33歳で小屋番になり、それから42年ほど続けられている。
「甘い風が吹くと、きれいに花が咲くよ」
「小屋の中を荒らすいたずら好きのテンとは、もうやらないように!と話して紳士協定を結んだら大丈夫になったよ」
と様々な話をボツボツとしてくれる様子はまるで仙人のようである。
ランプの灯りと薪ストーブのある居間にいて、その中に仙人は同化している。
その居間の隅には独学で掘ったという仏像が並ぶ。
その仙人に料理を食べていただくのが好きなシェフが帯同してくれて、限られた状況の中で魔法のように美味しい料理を作ってくれる。
標高約1600mの気温はマイナス。
「小屋番で辛かったり大変だったことはないんですか?」
「うーん、そんなにないかもしんないな。私にはここでのこの仕事が合っていたんじゃないかな。」
同じ地球の同じ日本の同じ時代に住んでいるけど、また人とは違った生き方をしている仙人に色々と質問をする参加者。
我々が忘れてしまった感覚を呼び覚ましてくれるような話をする仙人。
寒いけど温かい不思議な空間が出来上がり、自身の今年1年を文字にしてそれぞれが振り返る。
もちろん色々と大変なこともあったけど、
そう悪くはない。心がよいと思う方向へいくことで道は開かれている。
歳を重ねても自分を整え、自分の役割を全うすることで、それなりによき人生を送れるのではないかということを教えてくれる参加者の皆さん。
満ち足りた気持ちで眠りにつく。
翌朝、絶景の富士山をご満悦で眺める。
朝食を食べ終えると、仙人がサービスとしてお手製のコーヒーを豆から挽いて淹れてくれる。
もちろんマグカップも一つ一つが手作りのカップ。(以前はたくさん売れ残っていたのに、今は完売して、予約待ち(用意できるかの保証なし)の状況が続いている。晩年にして、時代の針が合ったようです。)
「出発まで時間があるから私たちも何かお手伝いします!」
と参加者たちは山小屋のお手伝いを開始する。
報恩謝徳
切ってある木を担いで運んだり、
ポリタンクや大きなペットボトルに水を汲んできたり、
薪割りをしたり、
小屋での仕事をみんな楽しそうにしている。
現代社会の当たり前になっていること(寒かったら暖房、蛇口を捻れば水が出る)も、ここでは当たり前でない。
ない状況を体感することで、その一つ一つの有り難さが身に沁みてくる貴重な経験。
お互いに頑張りましょう!
仙人と同じ歳の参加者が声を掛け、
みんなで記念写真を撮ろうとしたら、
どこからともなくゴールド・マンが到来。
実は参加者の何名かが、おかしな動きをする光を見ていた。(私は今回は見てないですが、イベント時におけるUFOの遭遇率が上がってます)
UFOいるところに、
ゴールド・マンあり!
仙人、皆さん、大菩薩の自然、
ありがゴールド🙏
また来年もこの地球で元気に会いましょう!!
おしまい
(山小屋を後にした御一行は、大菩薩嶺を巡り、現代社会へ戻って行きました。)